大原崇嘉 古澤龍 「Maneuver」

2023年3月23日(木)─3月30日(木) 

11:30 – 19:00 ※日曜休廊

art space kimura ASK P (B1F)

左/「Personal Aura」大原崇嘉/2023/W150 × H220 × D100cm
右/「Mid Tide」古澤龍/2023/W3678 x  H689mm 

大原崇嘉と古澤龍による二人展。

大原の新作「Personal Aura」は、Head-Coupled Perspective(裸眼立体視)の技術を用いたマルチスクリーンによる映像インスタレーション作品。映し出されるバーチャルヒューマンと鑑賞者の眼差し、この2つの交差が立体視の成立に働きかける作品構造は、虚実のリアリティを融解する。

古澤は新作の「Mid Tide」を展示する。波と岩の風景の撮影データに対して時間と空間の変換により489の比率で再構築した3画面の映像インスタレーション。時間の進行、停滞、逆行、空間の圧縮、拡張、ねじれ、が漸次的に移行、反転が繰り返され、見る側の時空間の認識を侵食する。

いずれも、リアリティをイメージメディアを通して分析的に再構築した作品となる。

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]

機材協力:株式会社JAPANNEXT

 撮影協力:株式会社クレッセント

 協力:東京藝術大学大学院映像研究科


ヨフ「流れる窓、追い越す目」

2023年3月23日(木)─3月30日(木)

11:30 – 19:00 ※日曜休廊

art space kimura ASK? (2F)

マルチスクリーンによる映像インスタレーションのシリーズ“Paraillusion”の新作による展覧会。再生される映像コンテンツの持つ空間性と、スクリーン自体の位置や向きによる空間性、さらにそこに介在する身体性によって複合的な映像空間が構築される。

現代的なメディア環境を通して拡張され続ける私たちの空間認識を足がかりとした表現は、新たな視覚体験の可能性を提示する。

助成:令和4年度メディア芸術クリエイター育成事業

 

Paraillusion [2022001] 2022年 W437×H240×D200cm


川村芽椎 菅谷杏樹 副島しのぶ HANUI展 「三人分の縫い代」

2023年3月6日(月)-3月11日(土)

11:30-19:00(最終日17:00まで)

入場料無料

本企画は横浜、知床、檜原村という異なった性質を持つ場所で生活し、活動する3名の作家が3様の場所で感じてきた自身の身体性や、歴史的に課されてきた役割、その意味などを、土着的信仰やその地域の風土、歴史などを各場所でリサーチします。現代社会が抱える問題や違和感がどのように生まれ、そして複雑化していったのかを、それぞれ異なる地域、気候、社会で生活する3人が、場所由来の経験や情報を対話を通してシームレスに共有することによって、多角的視点から見つめ直す試みです。

本展を皮切りに檜原、知床での巡回展を予定しています。

  • 川村 芽惟/愛知県出身。東京藝術大学先端芸術表現科卒業。身体や自己のありようを、パフォーマンスや写真、ソフトスカルプチュアなど様々なメディアを用いた制作活動を通して探る。北海道・斜里町に移住後は、耕作や狩猟、調理や古くなった衣類の修繕といった生活のシーンの中で共通するテーマについて考えている。2021年に地域初の芸術祭「葦の芸術原野祭」を実施、個展「piecing」開催、2022年NHKドキュメンタリー『ノーナレ 〜知床いのち巡る地より〜』に出演、「ラマンテ」出展。
  • 菅谷杏樹/東京都檜原村にて山の生活を営みながら、養蚕、養蜂、農業などを実践する。民間伝承や信仰の民俗学的リサーチから、人間中心主義における異種との関係性をテーマに主に自然物や映像を使用したインスタレーション作品を制作する。 2022東京藝術大学大学院美術研究科修了。主な活動として個展「Ambrosia」(myheirloom、東京 2022)、「霧を縫う」(ASK? 東京 2022)グループショー「科学と芸術の丘2022」「CAF賞 2018」、などがある。
  • 副島しのぶ/立体アニメーションの技法を使った短編映画や映像、写真、立体作品を制作。人形を主体としながら、生肉や乳、植物、粘土など形状変化・経年劣化の伴う素材を使うことで物質同士の境界線を融和し、立体アニメーションによるアニミズムの再考を試みる。主な受賞歴に第68回オーバーハウゼン国際短編映画祭 エキュメニカル審査員によるスペシャルメンション (特別賞)、第22回 文化庁メディア芸術祭 審査員推薦作品、アートアワードトーキョー丸の内 2018 木村絵理子賞など、国内外の映画祭で受賞、展覧会で発表している。


「海に孵る」(WAG2023)

2023年3月 13日(月)-3月18日(土)

11:30~19:00※最終日17:00まで

art space kimura ASK?(2F)

中村龍馬

グループ展「海に孵る」(WAG2023)を開催します。 私は日常的に怪物を想像し描いている。なぜなのか、怪物はいつでも描ける。 ちょっと出かけて空いた時間に、電車での移動中に、授業中も時々。正確にはいつでも描け るわけではないが、いつでも描ける状況になりえる。 ほとんど衝動的に図像を制作するので、言葉よりも先に手が動く。ただそうやって怪物を描 いているときに脳内では直前や大昔までの記憶が飛び交っておりとても煩い。 思い出す記憶の中でも不安を思い出す時、もしくは外に出さないようにしなければいけない 状況の時、描けることが多い。 ただ怪物を描くのに大事なのは必ずしも不安感ではなくて思い込みなのだろう。 どんなことだろうと思い込んでいることは自由である。 もう疲れた。

吉野桜花

この度アートスペースキムラ ASK?にて 2023 年 3 月 13 日から 3 月 18 日まで、グールプ 展「海に孵る」(WAG2023)を開催します。 私、吉野桜花の作品は海命(かいめい)という独自の造語から連想、派生したものとなってい ます。海命とは海が持つ生命を生み出すほどの力づよさ、恐ろしさ、美しさを表現するため の単語です。今回展示する作品の、横幅 5 メートルを超える作品では海命の言葉の魅力を 伝えたいと考えています。 私自身、幼少期に海へ遊びに行ったことがなく海への憧れから今回海を描くに至りました。 そのため海へのイメージが絵本の中で表現された青色のままであるので今回の絵もほとん どが青で構成されています。また、私にとって海とは自然の中でも珍しい手で触れられる範 囲にある青色のものだと考えます。自然に発生するのが難しい青色は物珍しく、人間を強く 惹き付けます。ですが、近づきすぎると足を掬われ、最悪命を落とすこともあります。 生物を生み出し、時に命を奪う、理不尽だが、美しい。そんな海をぜひ作品から感じて頂け たらと思います。


中村恭子・郡司ペギオ幸夫展「フーリエの日々」

2023年2 月 13 日(月)-3月4日(土)11:30~19:00※最終日17:00まで

art space kimura ASK?/ASK?P

日曜休廊

 

2月23日(祝)は、14時から展覧会記念トークショーを予定しております

◆感染症の状況により中止・延期する可能性があります。

小さな肉片に

塩の一粒、酢の一振りで

質的創造を挑む小さな幸福のひと、フーリエ

その無際限に開かれた真の自由を

現代において物象化する

 

 

略歴

中村 恭子 Kyoko Nakamura

長野県下諏訪町 生まれ

2005年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻 卒業

2010年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画研究領域博士課程 修了、博士(美術)

現職 九州大学大学院芸術工学研究院 助教、東京外国語大学AA研 フェロー、早稲田大学総合研究所 招聘研究員

主な展示歴

N-ART展2022 vol.1(ガレリア表参道/長野 2022)、長野県文化振興事業「Re-SHINBISM 1」(ギャラリー82/長野 2022)、諏訪市美術館令和4年度特集展示:中村恭子日本画作品展「脱創造する御柱」(諏訪市美術館/長野 2022)、中村恭子展「首を擡げたアルシブラ」、中村恭子「皿鉢絵巻展」、中村恭子・郡司ペギオ幸夫刊行記念「TANKURI 創造性を撃つ」展、中村恭子日本画作品展「書割少女のアンチノミー」、中村恭子・郡司ペギオ幸夫「立ち尽くす前縁・立ち尽くされた境界」(順にArt Space Kimura ASK? 2016、2017、2019、2021、2022)、中村恭子日本画作品展「書割少女」(新潟大学旭町学術資料展示館/新潟 2022)、中村恭子日本画作品展「書き割りの身をうぐひすは無限小の幸福」(新潟市美術館市民ギャラリー/新潟 2021)ほか多数。今後の展示に公益財団法人八十二文化財団「第5回メタモルフォーシス展」(ギャラリー82/長野 2023)。

著書

主な著書に中村恭子・郡司ペギオ幸夫『TANKURI 創造性を撃つ』水声社、2018など。

中村恭子ウェブサイト:http://www.kyokonakamura.jp/

郡司ペギオ幸夫 Yukio Pegio Gunji

1982年 東北大学理学部地学科 卒業

1987年 東北大学大学院 理学研究科博士後期課程 修了(理学博士)

1999年 神戸大学理学部地球惑星科学科 教授(2014年3月まで)

2014年~ 早稲田大学理工学術院 基幹理工学部・研究科 教授、神戸大学理学部名誉 教授(現職)

著書

主な著書に『原生計算と存在論的観測』(東京大学出版会、2004)、『生命理論』(哲学書房、2006)、『生きていることの科学』(講談社現代新書、2006)、『時間の正体』(講談社選書メチエ、2008)、『生命壱号』(青土社、2010)、『群れは意識をもつ』(PHPサイエンス・ワールド新書、2013)、『いきものとなまものの哲学』(青土社、2014)、『生命、微動だにせず』(青土社、2018)、『天然知能』(講談社選書メチエ、2019)、『やってくる』(医学書院、2020)、『セルオートマトンによる知能シミュレーション―天然知能を実装する』(共著、オーム社、2021)、『かつてそのゲームの世界に住んでいたという記憶はどこから来るのか』(青土社、2022)ほか多数。

郡司ペギオ幸夫ウェブサイト:http://www.ypg.ias.sci.waseda.ac.jp/


しりあがり寿「京から夢のカケラどす。」

▷2023年1月30日(月)~2月9日(木)

@art speace kimura ASK?(2F)

open : 11:30~19:00 日曜休廊

会場 : art speace kimura ASK?(2F)

「2022年10月京都の町家の宿藏やで部屋いっぱいに描いた夢のカケラを京橋で広げます。 京都から京橋、おっ両方京がついてなんかいいじゃないですか。 

京橋界隈の江戸っ子の皆さま、大きな夢を解体した様々なカケラ、トロもあれば赤身もある。 お好みでつまんでくだせぇ、寿司くいねぇ 

ってヤツです。 どうぞ味わってください。」

 略歴

しりあがり寿 Kotobuki Shiriagari

  •  2000年 『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文藝春秋)/第46回文藝春秋漫画賞 受賞。
  •  2001年 『弥次喜多 in DEEP』(エンターブレイン)/第5回手塚治虫文化賞 マンガ優秀賞 受賞。
  •  2011年 『あの日からのマンガ』(エンターブレイン)/第15回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞 受賞。
  •  2013年 『赤城乳業 BLACK シリーズ』/第50回ギャラクシー賞CM部門 優秀賞、第53回ACC賞テレビCM部門 ACCシルバー 受賞。
  •  2014年 平成26年春の叙勲 紫綬褒章 受章。

<グループ展>

  • 2006年 横浜美術館「日本×画展」
  •  2007年 フランクフルト応用芸術美術館「Manga Mania」展
  •  2007年 インドネシア ジョグジャ・ナショナル・ミュージアム他「KITA!!:Japanese Artists Meet Indonesia」展
  •  2009年 京都 二条城 他「「観〇光」KANHIKARI Art Expo」展
  •  2011年 広島市現代美術館「ブリキの方舟」展
  •  2012年 六甲山カンツリーハウス他「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2012」展
  •  2012年 「第15回オランダ国際アニメーション映画祭」などにて、ゆるめ~しょん『3月11日のかけら(pieces of 3.11)』上映。

<個展>

  • 2006年 「第33回アングレーム国際漫画フェスティバル」において、市庁舎でライブペインティング、サン・シモン館で作品展示
  •  2007年 広島市現代美術館「オヤジの世界」
  •  2012年 横浜市民ギャラリーあざみ野「ゆるとぴあ ーボクたちは世界をボーッと見ているー」
  •  2016年~2017年 練馬区立美術館、刈谷市美術館、伊丹市立美術館、巡回展「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」
  •  art space kimura ASK?にて2004年より王国シリーズ、大回転シリーズ、その他多数展示

<その他の活動>

  •  2006年~ 神戸芸術工科大学 まんが表現学科 教授
  •  その他 日本大学 藝術学部、常葉大学 造形学部 などの非常勤講師
  •  横浜美術大学、九州造形短期大学で客員教授
  •  2007年~2009年 文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 審査委員
  •  2009年~ 「有限会社さるやまハゲの助ロックフェスティバル」主催


ASK?映像コンペティション2023 作品募集中

ASK?映像コンペティション2023を開催予定です。

短編映画・ドキュメンタリー・アニメーション・CG作品等幅広い映像作品を募集しています。

応募期間:2023年2月13日~4月21日 当日消印有効

詳細及び応募規約ダウンロードはこちら  

作品募集は終了しました。沢山の御応募ありがとうございました。

作品受け取りメールの返信をもって応募完了となります。

受諾確認メールが届いてない方は、お手数ですが御一報下さい。

昨年の映像祭詳細はこちら


【ASK?常設展 1月】

会期 1月16日(月)~1月27日(金) 11:30-19:00 ※日曜休廊 

会場 art space kimura ASK?(2F)

クリヨウジなつかしの1970年代シルクスクリーン、しりあがり寿による焼き絵シリーズをはじめ、ASK?にゆかりのある作家の常設展示、作品販売を致します。

参加作家(敬称略)・クリヨウジ ・しりあがり寿

皆様のご来場お待ちしております。

以下展示風景(2022年開催より)

KAO’RU Exhibition 17 「ボフィーカ.A.マルキニの過ごした場所」

”BOFICCA”  -The Place where A. Marchini spent-

2022年12月19日(月)~12月25日(日) 11:30~19:00

 

 

内       容

自然界の造形美は私たちの心を魅了する。

私たちの造りだす美もまたときに感動を与えられるものがある。

この異なる二物を取り入れ、互いをより緊密にして受け入れることは、新たな美を創出していくことになるのではないか。

その場にあるものをそのままに撮影する写真表現方法ではなく、「自然が作り上げた造形と人工物との融合」をテーマに、

カクテルの様に、「数種の花々」・「義眼」・「和紙」・「リボン」を組み合わせ、自らが創造する世界「ボフィーカ」生物・現象を表現する。 そして、私達の心の奥底に潜む、自然への畏敬の念の再認識を促す。

制作手法

まず、自らが創造する生物・現象を表現する。 そしてそれを撮影した後、プリント出力と加工によって最終的な平面作品として完成させる。

デジタル・アーカイバル・プリントに金箔を特殊方法によって吸着することで、写真のイメージから脱却した作品として仕上げている。

また、印画紙プリントのみではなく、大型布出力作品による空間アートで、自身の創造した世界観の表現を目指す。

写真技法がベースではあるが新たな表現方法の可能性があることを示していきたい。

ストーリー

マルキニ回想録(モゼッティコレクション)で知られる、A マルキニが過ごした、自然と調和して暮らす世界ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」その人々、植物の不思議な生態を紹介する。

  

【補足】

*マルキニ回想録 「Memoirs of Boficca 」

8世紀の著述家:アルベルト・マルキニ(Alberto Marchini)によって書かれた旅行記。

*ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」

マルキニ回想録の中に、ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」 という場所を訪れたという記述が残る。

回想録には、ボフィーカの植物や生活する人々の様子が多く書かれており、生き物と自然が調和して暮らす理想の国とされている。ただ、私達の住む世界とは様々な点で違いが見出され、ボフィーカは彼の夢の中に存在した世界なのか異世界へ空間を移動したのか、何処にあってどうやって行けたのか、今もまったく分かっていない。各地にボフィーカの事を指すのではないかと想像ができる伝説や神話を見聞きすることができるがその存在は未だ解明されていない。

  • モゼッティ家(Mosetti Family)

450年以上の歴史を誇るイタリアの名門。何代にも渡って蒐集した美術・骨董品の中でも特に秘蔵とされる書物「マルキニ回想録」のように、独特の所蔵品が多くその全貌は未だ不明。

 

昨年の展示より

「受け継がれる記憶」       
2021年「KAO’RU Exhibition 16  A.マルキニとボフィーカ -モゼッティ家の至宝-
A. Marchini & Boficca -Correction of the Mosetti Family- 」より

 

略 歴

KAO’RU® (柴原  薫)

ホームページ : http//:www.kaorushibahara.com

Facebook Page : Photographer KAO’RU | Facebook

Instagram : @kaoru-shibahara

1967年名古屋生まれ

ニューヨークにて活動後、拠点を東京に移す。

広告写真の他に花を中心とした植物・和紙・リボンを使った作品を制作。

亀山トリエンナーレ2017・2022 / Minato Media museum 2021 / 第9回1000の小箱展

85・86・88国展写真部門 / 58回二科展写真部門 /日韓美術交流展

宍倉志信展 「健康秩序」

2022年12 月 6 日(火)-24日(土)11:30~19:00 ※日曜休廊 最終日17時まで

(開催期間が延長となりました。)

@ASK℗ (B1F)

この度はアーティスト宍倉志信による企画展「健康秩序」をArt space kimura ASK-Pにて開催させて頂きます。宍倉志信は既存の形式に縛られることなく、祭壇やコンピューターゲーム、レクチャー的映像などの制作を通じて儀式的体験の現在形を探ってきたアーティストです。

本展は近年宍倉志信が取り組んでいる「健康機構」シリーズの最新作となります。

「健康」という言葉は明治期以降、日本の富国強兵政策の一環として生み出されましたが、その概念自体は、江戸時代における「養生」などに見られるように、様々な国や地域において似たものが見られます。また「健康」という言葉は英語のhealthの和訳となりますが、healthの語源には「完全な」を意味する古英語「hal」があります。人間の完全な状態を定義するこの言葉は、人間の身体の完全な姿や理想的な状態が時代や場所で変わる毎に異なるイメージを持って存在し続けていました。

宍倉はこうした「健康」という普遍的な概念が時代や場所ごとにローカライズされる過程に興味を抱き、そのローカライズのシステムを探るべく、様々な場所において鑑賞者を通し実験を行う「健康機構」というプロジェクトを発表してきました。

本展ではどのような新たな実験が皆様に施されるのか、是非実際に鑑賞し、体感してみて下さい。

■略歴:                                          

1996 年東京都生まれ。

2019 年東京藝術大学 美術学部絵画科油画専攻卒業。

2021 年東京藝術大学 映像研究科メディア映像専攻卒業。

主な展覧会

2022年 「P.O.N.D 2022」(PARCO MUSEUM TOKYO) 共同個展 「誰もあなたのことを忘れてくれない/ビューティフル・イミテーション」(新宿デカメロン) 「惑星ザムザ」(小高製本工業株式会社跡地)

2021年 「Where is my body?」(Leesaya)

個展「Cyber Reincarnation Seminar」(Art Space Kimura ASK-P)

2018年 個展「不能の時間遡行者 」( 東京藝術大学上野キャンパス 美術学部絵画棟 701 教室 B.O.P gallery/東京)

2018年 個展「不完全な密室」(東京藝術大学上野キャンパ ス美術学部絵画棟 1 階 Yuga Gallery/東京 )

2017 年 「Boogie Nights」(特火点 – tochka/ 東京 )

2017 年 「AFTERALL」(ケーララ州コチ、インド)