KAO’RU Exhibition 17 「ボフィーカ.A.マルキニの過ごした場所」

”BOFICCA”  -The Place where A. Marchini spent-

2022年12月19日(月)~12月25日(日) 11:30~19:00

内       容

自然界の造形美は私たちの心を魅了する。

私たちの造りだす美もまたときに感動を与えられるものがある。

この異なる二物を取り入れ、互いをより緊密にして受け入れることは、新たな美を創出していくことになるのではないか。

その場にあるものをそのままに撮影する写真表現方法ではなく、「自然が作り上げた造形と人工物との融合」をテーマに、

カクテルの様に、「数種の花々」・「義眼」・「和紙」・「リボン」を組み合わせ、自らが創造する世界「ボフィーカ」生物・現象を表現する。 そして、私達の心の奥底に潜む、自然への畏敬の念の再認識を促す。

制作手法

まず、自らが創造する生物・現象を表現する。 そしてそれを撮影した後、プリント出力と加工によって最終的な平面作品として完成させる。

デジタル・アーカイバル・プリントに金箔を特殊方法によって吸着することで、写真のイメージから脱却した作品として仕上げている。

また、印画紙プリントのみではなく、大型布出力作品による空間アートで、自身の創造した世界観の表現を目指す。

写真技法がベースではあるが新たな表現方法の可能性があることを示していきたい。

ストーリー

マルキニ回想録(モゼッティコレクション)で知られる、A マルキニが過ごした、自然と調和して暮らす世界ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」その人々、植物の不思議な生態を紹介する。

  

【補足】

*マルキニ回想録 「Memoirs of Boficca 」

8世紀の著述家:アルベルト・マルキニ(Alberto Marchini)によって書かれた旅行記。

*ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」

マルキニ回想録の中に、ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」 という場所を訪れたという記述が残る。

回想録には、ボフィーカの植物や生活する人々の様子が多く書かれており、生き物と自然が調和して暮らす理想の国とされている。ただ、私達の住む世界とは様々な点で違いが見出され、ボフィーカは彼の夢の中に存在した世界なのか異世界へ空間を移動したのか、何処にあってどうやって行けたのか、今もまったく分かっていない。各地にボフィーカの事を指すのではないかと想像ができる伝説や神話を見聞きすることができるがその存在は未だ解明されていない。

  • モゼッティ家(Mosetti Family)

450年以上の歴史を誇るイタリアの名門。何代にも渡って蒐集した美術・骨董品の中でも特に秘蔵とされる書物「マルキニ回想録」のように、独特の所蔵品が多くその全貌は未だ不明。

 

昨年の展示より

「受け継がれる記憶」       
2021年「KAO’RU Exhibition 16  A.マルキニとボフィーカ -モゼッティ家の至宝-
A. Marchini & Boficca -Correction of the Mosetti Family- 」より

 

略 歴

KAO’RU® (柴原  薫)

ホームページ : http//:www.kaorushibahara.com

Facebook Page : Photographer KAO’RU | Facebook

Instagram : @kaoru-shibahara

1967年名古屋生まれ

ニューヨークにて活動後、拠点を東京に移す。

広告写真の他に花を中心とした植物・和紙・リボンを使った作品を制作。

亀山トリエンナーレ2017・2022 / Minato Media museum 2021 / 第9回1000の小箱展

85・86・88国展写真部門 / 58回二科展写真部門 /日韓美術交流展

宍倉志信展 「健康秩序」

2022年12 月 6 日(火)-17日(土)11:30~19:00 ※日曜休廊

@ASK℗ (B1F)

この度はアーティスト宍倉志信による企画展「健康秩序」をArt space kimura ASK-Pにて開催させて頂きます。宍倉志信は既存の形式に縛られることなく、祭壇やコンピューターゲーム、レクチャー的映像などの制作を通じて儀式的体験の現在形を探ってきたアーティストです。

本展は近年宍倉志信が取り組んでいる「健康機構」シリーズの最新作となります。

「健康」という言葉は明治期以降、日本の富国強兵政策の一環として生み出されましたが、その概念自体は、江戸時代における「養生」などに見られるように、様々な国や地域において似たものが見られます。また「健康」という言葉は英語のhealthの和訳となりますが、healthの語源には「完全な」を意味する古英語「hal」があります。人間の完全な状態を定義するこの言葉は、人間の身体の完全な姿や理想的な状態が時代や場所で変わる毎に異なるイメージを持って存在し続けていました。

宍倉はこうした「健康」という普遍的な概念が時代や場所ごとにローカライズされる過程に興味を抱き、そのローカライズのシステムを探るべく、様々な場所において鑑賞者を通し実験を行う「健康機構」というプロジェクトを発表してきました。

本展ではどのような新たな実験が皆様に施されるのか、是非実際に鑑賞し、体感してみて下さい。

■略歴:                                          

1996 年東京都生まれ。

2019 年東京藝術大学 美術学部絵画科油画専攻卒業。

2021 年東京藝術大学 映像研究科メディア映像専攻卒業。

主な展覧会

2022年 「P.O.N.D 2022」(PARCO MUSEUM TOKYO) 共同個展 「誰もあなたのことを忘れてくれない/ビューティフル・イミテーション」(新宿デカメロン) 「惑星ザムザ」(小高製本工業株式会社跡地)

2021年 「Where is my body?」(Leesaya)

個展「Cyber Reincarnation Seminar」(Art Space Kimura ASK-P)

2018年 個展「不能の時間遡行者 」( 東京藝術大学上野キャンパス 美術学部絵画棟 701 教室 B.O.P gallery/東京)

2018年 個展「不完全な密室」(東京藝術大学上野キャンパ ス美術学部絵画棟 1 階 Yuga Gallery/東京 )

2017 年 「Boogie Nights」(特火点 – tochka/ 東京 )

2017 年 「AFTERALL」(ケーララ州コチ、インド)

川﨑広平「光の配置Ⅴ」展

2022年

11:30~19:00

※最終日17:00まで 日曜休廊

4150-2jpg 無題 アクリル オイル 2022年 15㎝×24㎝×h12㎝

製作の進め方は、細部の部品あるいは要素の見え方想像し、それを実際に作るためにはどうするか、から始まる。

その細部の要素に規則性を持たせ連続させたり組み合わせて結合する。その要素が集合された状態の見え方に変化を持たせるために外側の形が決まったり、あるいは部品の形状や立体として成立させるための構造などの技術的な制約によって自然に形が決まってしまったりもする。

この様に透明な素材を用いて内側から外に向かって構成された立体は、最終的な形状の予想はついておらず、何かのイメージを素材を使って実在させる為に立体を製作しているというよりも 要素を組み合わせていくとどの様に進展するかに興味があり 偶発的な見え方を期待しているともいえる。​

​川﨑 広平

 

■略歴:                                          

1972年   東京生まれ

1998年   武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業

2000年   武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース終了

個展

2003年  ・ギャラリ-21+葉 (東京GFAL[Gallery Fine Art Laboratory] (東京)

2004年  ・ギャラリ-21+葉 (東京)

2005年  ・ギャルリ プチボワ (大阪)

2006年  ・ギャラリ-21+葉 (東京)  

2007年  ・αmプロジェクト2006 vol6[生命の部屋 Ⅵ 川﨑広平]展art space kimura ASK? (東京)ギャラリ-21+葉 [継続する意志-vol14]展 (東京)

・ギャルリ プチボワ  [光の配列]展 (大阪)

2010年  ・art space kimura ASK? [光の配置]展 (東京)ASK?P 常設展 [光の配置]in ASK?P

2011年  ・ギャラリー椿GT2 (東京)

2012年  ・art space kimura ASK? [光の配置 Ⅱ] (東京)

2013年  ・ギャルリ プチボワ (大阪)GALLERY YUKI SIS (東京)

2014年  ・art space kimura ASK? [光の配置 Ⅲ] (東京)

2015年  ・GALLERY YUKI SIS (東京)

2016年  ・Gallery21yo-j  (東京)

2017年  ・GALLERY  YUKI  SIS  (東京)

2019年  ・GALLERY  YUKI  SIS  (東京)art space kimura ASK? [光の配置 Ⅳ] (東京)

2021年  ・GALLERY  YUKI  SIS  (東京)

2022年  ・ギャルリ プチボワ (大阪)

グループ展

2003年  ・[家]展 ギャルリ プチボワ (大阪)まだまだ「だれでもピカソ?とんでもない!」展

ギャラリー21+葉 (東京)[二人のかたち]展 コンテンポラリーアートNIKI (東京)

2004年  ・[書・冊あるいは机上空間のためのオブジェ展Ⅺ 04]NIKI Gallery SATSU (東京)まだまだ「だれでもピカソ?とんでもない!」展ギャラリー21+葉 (東京)[森]展 ギャルリ プチボワ (大阪)

2005年  ・[浮気のかたち]FLOATING OBJECT展ギャラリーマロニエ (京都)ワコール銀座アートスペース (東京)

2006年  ・[浮気のかたち]FLOATING OBJECT展ワコール銀座アートスペース (東京)ギャラリーマロニエ (京都)

2007年  ・[二・五次元-絵画考-]ギャラリーマロニエ (京都)ワコール銀座アートスペース (東京)

2008年  ・[Three Dimentional Miniature Works]現代作家立体小作品展ワコール銀座アートスペース (東京)ギャラリーマロニエ (京都)

[ギャラリー21+葉9350日]展 ギャラリー21+葉 (東京)

2011年  ・[チャリティーオークション]展 ギャラリー椿 (東京)[森の佇まい]展 ギャルリ プチボワ (大阪)[リトルクリスマス]展 ギャルリ プチボワ (大阪)

2012年  ・[interactive-YOUTH-]展 ギャラリー檜 (東京)

[Gallery YUKI-SIS Opening Exhibition]展 GALLERY YUKI-SIS (東京)

[MELTING POINT-茶の湯とアート、即興舞-]展 GALLERY YUKI-SIS (東京)

[Young Art Taipei] GALLERY YUKI-SIS booth (台北)

[ART OSAKA] GALLERY YUKI-SIS booth (大阪)

[存在を超えて] 10thアートプログラム青梅 (東京)

2013年  ・[Affordable Art Fair NYC]  GALLERY YUKI-SIS booth (NY)

[Esperanto]展Bunkamura Gallery. GALLERY YUKI-SIS (東京)[YUKI-SIS Restart]展 (東京)

2014年  ・[Affordable Art Fair Brussels]  GALLERY YUKI-SIS booth (Brussels)

・[PULSE MIAMI ART FAIR]  GALLERY YUKI-SIS booth  (Miami)

2015年  ・[ルミエール]光とオブジェ展 GALLERY TSUBAKI&GT2 (東京)[世界の逸品 現代アートの扉 DOORS]展 ウェスティンホテル東京 (東京)       

2016年  ・[GALLERY TSUBAKI REUNION]展 GALLERY  TSUBAKI  (東京) ・[近未来美術展 DOORS]展 伊勢丹新宿  (東京)        

2017年  ・[調度💛ハッピーのかたち]展 東京国立近代美術館工芸館 (東京)[The Fools]展 YUKI-SIS presents  スパイラルガーデン (東京)

2018年  ・[ART OSAKA] GALLERY YUKI-SIS booth  (大阪)

2019年  ・[THE Super-Dupers]展‐妄想をカタチに変えたアーティストたち‐

YUKI‐SIS・Buzz Factory  presents  スパイラルガーデン (東京)

2022年  ・[To Ourself in 10 Years]展 GALLERY YUKI-SIS 東京

菅谷杏樹 個展「霧を縫う」/ 岡ともみ 個展「誰そ彼時の部屋」

11月23日(水)~12月2日(金) @art speace kimura ASK?(2F)+ASK℗ (B1F) 

11:30-19:00※最終日17:00まで

菅谷杏樹 個展「霧を縫う」@art speace kimura ASK?(2F)

■展覧会ステートメント

古来より人間は異種の生き物と生活を共にしてきた。それらは共に生きることでお互いの命を繋いでいく存在であった。

現代では失われた「養蚕」は日本の近代化を支えた重要な産業である。人々はその虫を「オコサマ」と呼び、各家庭で大切に育てた。大量の虫を育て、家の中で共に暮らす生活とは一体どのようなものだっただろうか。その生活の中で蚕と人は一体どのような関係性を築いていたのであろうか。

本展は菅谷の祖母の幼少期の記憶「糸を吐くおばあさん」を軸に、その記憶を再現した映像作品、高祖母が作った着物、菅谷自身が育てた繭、生糸を使用したインスタレーションで構成される。失われてしまった生活と、その感覚を作品を通して浮かび上がらせ、人間中心主義の現代における異種と人との関係を模索する。

■プロフィール

菅谷杏樹(すがや・あき)

東京都檜原村に拠点を 持ち、山の生活を営みながら、養蚕、養蜂、農業などを実践する。民間伝承や民族文化のリサーチから、人間中心主義における異種との関係性をテーマに主に自然物や映像を使用したインス タレーション作品を制作する。2022年東京藝術大学大学院美術研究科修了。 主な活動として個展「Ambrosia」(myheirloom/3331アーツ千代田/2022)、グループショー「科学と芸術の丘2022」(戸定邸松戸/2022)、「ひのはらアートプロジェクト」(檜原村/2022)「CAF賞 2018」(代官山ヒルサイドフォーラム/代官山/2018)、などがある。

岡ともみ 個展「誰そ彼時の部屋」@ASK℗ (B1F)

■展覧会ステートメント

水は誕生と死、この世とあの世など、相反する概念の象徴として受け取られ、その本質に境界性をもっている。水は生命や並外れた価値が誕生する場所として、しばしば神話や文献の中で象徴的に扱われると同時に、舟葬や流し雛、流し灯籠などの行事にも見られるように、川から海へと繋がり、あの世へ流れていくものとしても扱われる。また、川は物質の輸送や人が往来する交通路であるだけでなく、空ー山ー川ー海の流れの中間に位置する。現実的な空間でありながら空と海という「あの世」との繋がる場所への橋渡しをする、いわばこの世とあの世の境界にある存在である。

展覧会のタイトルとなっている「誰そ彼時」とは現代の「黄昏時」の元になったとされる言葉である。明るい昼の時間帯から、夜の時間へと変化する狭間には、「誰そ彼」、つまり「あの人は誰なのか」、と、知っている者が知らない者になり、通常の世界が異界をはらむ時間がある。本展覧会では、それ自信が境界性を内包した「水」という存在が、誰そ彼時の光にあたり、その動きを変化させていく。

岡は、自身の作品の中で、「反転」をひとつのキーワードとして扱ってきた。時の反転、動きの反転、像の反転。反転は、日常の一部を回転させ、見慣れたものを異化する作用を持っている。前作「サカサゴト」(2022)では、死人が出た時に日常の動作を逆に行うという日本の古い風習を扱った。そのような日本の古来からの考え方は、蛍光灯のなかった時代の日本家屋の中で光と闇がより近しい存在だったように、日常と異界が隣接し、同時に息づいていた世界を思わせる。岡の作品では、空間にある種のイリュージョン性を持たせながら異化する手法と、異界と共に暮らす古来の日本の姿とが現代の空間で出会い、消えかかる習俗のモニュメントのように立ち現れるのである。

■プロフィール

岡ともみ(おか・ともみ)

時間・記憶・反転・光と影をキーワードに、「小さなモニュメント」を作ることをテーマに制作をしている。誰かにとって大切な個人の思い出や、消えかかっている風習など、ともすると世界から見過ごされ てしまうような小さな物語を封入した装置を作り、ある種のリアリティをもった記憶の空間を場に立ち上げることを試みる。2019年ベルリン芸術大学留学を経て、2022東京藝術大学大学院美術研究科修了。現在同研究科博士後期課程在籍。主な活動として、オープン・スペース2018/2019(初台・ICC)、個展「どこにもいけないドア」(2018・ASK?P 京橋)など。2022年三菱地所賞受賞、同年shiseido art egg入選。

伊原 乙彰展――描き続けるということⅦ――

2022年11月14日(月)~11月19日(土)日曜休廊

11:30-19:00※最終日17時まで

@art speace kimura ASK?(2F)

  

■展覧会について

作家 伊原乙彰の個展を開催いたします。art space kimura ASK?における個展は、今年で10回目の開催となります。毎年新作を発表する個展では、メインテーマとした大作を発表し、大作から波状する実験的な作品を展示してきました。今年のイメージはまるで“宇宙”を想定する壮大な物語から始まります。本人の言葉にあるように、“無限の可能性をもっている若い人たちの存在”を意識しながら、年齢を超越した絵描きの仕事として、そっと自分の存在証明を重なり合わせる見事な作品群をぜひご高覧ください。 

■作家コメントより

この歳になるまであまり年齢を意識して仕事をしてきたことはなかった。90を過ぎても今までと同じような仕事を続けていけると思っていたが、意欲と体力は意のままにならないことを嫌でも知らされる。

無限の可能性をもっている若い人たちの存在は何とも新鮮だ。

私たち年寄りはそこから多くのことを学び、やがて自分たちの居場所を見出すことができる。

今回は過去の空白を少しずつ埋める仕事の展示となった。

2022秋 伊原乙彰

<21P-4> 810×810mm   アクリル・パルプ紙

 

略歴

伊原乙彰 Otoaki Ihara

1930     東京に生まれる

1953     東京藝術大学油絵科卒業

1955      渡仏

1957-63   パリでグループ展などに作品を発表 

共同通信社パリ支局に半日勤務、文化関係を中心にした記事を書く

1963     アメリカに4ヶ月滞在の後 帰国

1964-87  エールフランス日本支社および外資系貿易会社に勤務

1977     長野県、野尻湖畔に山小屋を持つ

1988       退職後、野尻の山小屋の一部をアトリエに改造し、絵、木彫などの制作を始める

<個展、グループ展>

1993      ギャラリー悠玄 個展【木シリーズ:ONLOOKER 傍観】

1998      ギャラリー山口 個展【木シリーズ:唐松 枝】 (’99,’01,’02,’04,’06,’08)

         ギャラリーはせがわ 個展  【唐松の葉と雪、野尻での10 年の仕事から】 <桜華書林 主催>

2003       座・アッシュ・アールで個展

1998-2006 世田谷美術展に出展

2007      長野 ガレリア表参道で高畑一彰と二人展

2010      art space kimura ASK? 個展【薫習 Ⅰ】

2012      art space kimura ASK? 個展【薫習 Ⅱ~再び空洞】

2014      art space kimura ASK? 個展【融合】

2016-21   art space kimura ASK? 個展【- 描き続けるということⅠ-Ⅵ】

連絡先/〒157-0066 世田谷区成城5-17-6 TEL/03-3482-1361

前田 梨那「Gher‐」

2022年11月7日(月)~11月12日(土)日曜休廊

11:30-19:00※最終日17時まで

@art speace kimura ASK?(2F)

Shape1 2021 300cm×150cm ゼラチンシルバープリント
Shape2 2021 300cm×150cm ゼラチンシルバープリント

回転する木馬の端に彼女が座る。

上へ下へ、左から右へ彼女が木馬に乗れるまで見守り、私は立ち去る。

時間とは変化であり、幾つもの可能性の中から生み出される今に目を向けるための装置である。

生活の中である瞬間の印象が頭から離れなくなることがある。そのままの印象で残しておきたいと様々な方法で残すが、たいていの場合は時間が経つにつれ逃げて行ってしまう。

瞬間というものは時間の中にあり、流れていく時間が瞬間を永遠にする。

時間もまた、瞬間がなければ印象に残らず、空白になってしまう。瞬間が時間を生み出している。時間と瞬間は相補的な関係にあると言えるのではないだろうか。

今回の展示では時間と瞬間に焦点を当て、その中で生まれる繰り返しと逸脱をテーマに光と影を使ったインスタレーション作品と、時間を定着させた「写真」を展示致します。

 

■略歴

1997 神奈川県に生まれる。

  • 2020 和光大学芸術学科卒業 Solo Exhibition
  • 2020 個展「WAG2020 Them」(表参道画廊 日本 東京) 2021 個展「ほしの散らばり」(Totem Pole Photo Gallery 日本 東京)
  • 2022 「超不定期訪問/滞在制作 project《Nami Ita に、いた? いる! 》Vol.03」『去来するイメージ/往    還する痕跡』( オルタナティブ掘っ立て小屋 ナミイタ Nami Ita 東京 )

Group Exhibition

  • 2017 『無題展』( 和光大学パレストラ 4 階 東京 ) 2018 『無駄展 vol.2』( 和光大学パレストラ 4 階 東京 )
  • 2019 「第 12 回中国高等教育学会写真芸術展」(南昌師範学院 中国 江西省)
  • 2019 「仁川国際海洋メディアフェスティバル」(韓国 仁川) 2020 「中国済南国際写真ビエンナーレ・日中韓大学招待展 “异域・同天”」(山東工芸美術大学美術館 中国        山东省)
  • 2021 和光大学 2021 年度卒業制作展『cocoon』(横浜市民ギャラリー 日本 横浜)
  • 2021 「仁川海洋写真映像祭 2021」(オープンポートエリアホール 韓国 仁川)
  • 2021 art viewing…vol.1『境 / 間』( 麻生市民ギャラリー 神奈川 )
  • 2021 art viewing… vol.2 ( 新百合トウェンティワン・ギャラリー 神奈川 )
  • 2022 和光大学芸術学科卒業制作展 2022『はいてすってふくらます』(BankARTStation 神奈川)
  • 2022 art viewing…vol.4( しろがね Gallery 東京 )
  • 2022 「現代写真のアナキズム Ontological Anarchy on Photo」(日本橋アナーキー文化センター 日本 東京)

Award

  • 2021 TOKYO FRONT LINE PHOTO AWARD[東京/日本] グランプリ / 大山光平賞

「用件を聞こうか?―さいとう・たかをが目指したこと」-人工知能画家・静 12 号展

202210月31日(月)~11月5日(金)日曜休廊

open : 11:30~19:00 (最終日は17時まで)

会場 ASK℗ (B1F)

人工知能画家・静(しずか)は自律的に絵を描くコンピュータ・プログラムです。

静は 2000年より制作を開始し、様々な変遷を経て現在は 12 号です。かつては一枚の絵画を描くプログラムでしたが、連続した絵画すなわち物語を扱うために 8 号からマンガを題材にしました。マンガの記号的かつ柔軟な表現力は挑戦しがいがあると思ったからです。

ヒトは、素材となる様々な情報を取り入れて、自分なりに消化しオリジナルの作品を作ります。そこで静でも、既存のマンガを分析することによって、新しいマンガの物語を作ることを試みています。静はこれまで「読んだマンガ」を知識として蓄えており、会話文を入力すると、その知識から「表情」と「姿勢」と「コマワリ」と「コマ構図」を判定し妥当なマンガを生成します。

今回の展覧会では、さいとう・プロダクションの協力によって、『ゴルゴ 13』の画像を分析しました。ご存知のように、劇画家さいとう・たかを先生は分業によるコミック制作体制を確立したパイオニアです。そして、制作工程では主に構成(「コマワリ」と「コマ構図」)を行っていました。今回の静は『ゴルゴ 13』の構成を引用します。つまり、さいとう・たかを先生の構成の再現を行っていることになります。今回の展示で、会話文から生成されたさいとう先生による構成の新たな劇画をご確認いただければ幸いです。

静の制作目的はヒトの創作行為の本質を知ることです。学習型モデルの人工知能を用いて、コンピュータとヒトを対比させると、ヒトの創作行為をコンピュータで置き換えられる部分と置き換えられない部分が明確になります。この違いを考察することは、ヒトの創作行為の本質を知ることにつながります。今回『ゴルゴ 13』を分析することによって、ある部分には分業のための共有規則があり、ある部分には作家自身の「表現したい」意図があることがおぼろげながらわかってきました。

今後もより一層この「表現したい」つまり創作欲求を人工知能は獲得できるのかを考えてみたいと思います。 このように私にとって人工知能画家は、ヒトの認知と表象の哲学的探求であって、ヒトを超える創作機械を作る事ではありません。そして、このような展示が訪れた人の知的好奇心を刺激する事につながればよいと考えます。

■略歴

公立はこだて未来大学システム情報科学部情報アーキテクチャ学科 教授

  • 1968 年 兵庫県神戸市生まれ
  • 1998 年 カリフォルニア大学サンディエゴ校芸術電算研究所客員芸術家
  • 2000 年 プリ・アルス・エレクトロニカ 2000 ネット部門 入賞
  • 2001 年 Siggraph2001 アートギャラリー 選出
  • 2002 年 第 10 回フィンランド人工知能学会全国大会 論文採択および口頭発表
  • 2008 年 ISEA2008 口頭発表 (シンガポール)
  • 2011 年 FILE2011 選出 (サンパウロ/ブラジル)
  • 2013 年 SiggraphAsia2013 アートギャラリー 選出 (香港)
  • 2016 年 パリ東大学マルヌ=ラ=ヴァレ校 IMAC 招待講師
  • 2019 年 個展「人工知能画家・静9号」 (Art Space Kimura ASK?P)
  • 2020 年 手塚治虫 AI プロジェクト TEZUKA2020 参加
  • 2020 年 個展「人工知能画家・静 10 号」 (オンライン展示)
  • 2021 年 個展「人工知能画家・静 11 号」 (Art Space Kimura ASK?P)
  • 2022 年 池袋アートギャザリング公募展漫喜利部門入選(奨励賞 )

本展覧会ではさいとう・プロダクションの協力により『ゴルゴ 13』の画像を利用しています。 また、学術発表を目的として、青空文庫およびデータセット Manga109 を利用規約に従い引用しています

【ASK?常設展】

会期 10月17日(月)~11月4日(金) 11:30-19:00 ※日曜休廊 

会場 art space kimura ASK?(2F)

クリヨウジなつかしの1970年代シルクスクリーン、しりあがり寿による焼き絵シリーズをはじめ、ASK?にゆかりのある作家の常設展示、作品販売を致します。

参加作家(敬称略)・クリヨウジ ・しりあがり寿 他

皆様のご来場お待ちしております。

以下展示風景

THE 6TH COGNITION – breathe out −

2022年9月5日(月)~9月16日(金) 日曜日休廊

open : 11:30~19:00 (最終日は17時まで)

会場 : art speace kimura ASK?(2F)&ASK℗ (B1F)

五感を通した知覚、認識の向こう側を想定して、私たちは “THE6th Cognition “というタイトルのもとに展示を続けてきた。現在進行系で私たちに突きつけられている、ウクライナでの蛮行、非条理、T.W.アドルノの言葉「アウシュビッツ以後、詩を書くことは野蛮である。」を心の片隅におきつつ、この現状を克えてしなやかに-breathe out-する、 若いアーティストたちの想像力、構想力、峻厳な認識に期待したい

過去作品

阿部春花『線と動き』(2022)
中川陽介『Dancing with Corpus』(2022)
廣岡直哉『Nobody Knows Nothing』 (2022)
福間靖悟『Ego Sonata Es-Dur op.1』(2019)