川村芽椎 菅谷杏樹 副島しのぶ HANUI展 「三人分の縫い代」

2023年3月6日(月)-3月11日(土)

11:30-19:00(最終日17:00まで)

入場料無料

本企画は横浜、知床、檜原村という異なった性質を持つ場所で生活し、活動する3名の作家が3様の場所で感じてきた自身の身体性や、歴史的に課されてきた役割、その意味などを、土着的信仰やその地域の風土、歴史などを各場所でリサーチします。現代社会が抱える問題や違和感がどのように生まれ、そして複雑化していったのかを、それぞれ異なる地域、気候、社会で生活する3人が、場所由来の経験や情報を対話を通してシームレスに共有することによって、多角的視点から見つめ直す試みです。

本展を皮切りに檜原、知床での巡回展を予定しています。

  • 川村 芽惟/愛知県出身。東京藝術大学先端芸術表現科卒業。身体や自己のありようを、パフォーマンスや写真、ソフトスカルプチュアなど様々なメディアを用いた制作活動を通して探る。北海道・斜里町に移住後は、耕作や狩猟、調理や古くなった衣類の修繕といった生活のシーンの中で共通するテーマについて考えている。2021年に地域初の芸術祭「葦の芸術原野祭」を実施、個展「piecing」開催、2022年NHKドキュメンタリー『ノーナレ 〜知床いのち巡る地より〜』に出演、「ラマンテ」出展。
  • 菅谷杏樹/東京都檜原村にて山の生活を営みながら、養蚕、養蜂、農業などを実践する。民間伝承や信仰の民俗学的リサーチから、人間中心主義における異種との関係性をテーマに主に自然物や映像を使用したインスタレーション作品を制作する。 2022東京藝術大学大学院美術研究科修了。主な活動として個展「Ambrosia」(myheirloom、東京 2022)、「霧を縫う」(ASK? 東京 2022)グループショー「科学と芸術の丘2022」「CAF賞 2018」、などがある。
  • 副島しのぶ/立体アニメーションの技法を使った短編映画や映像、写真、立体作品を制作。人形を主体としながら、生肉や乳、植物、粘土など形状変化・経年劣化の伴う素材を使うことで物質同士の境界線を融和し、立体アニメーションによるアニミズムの再考を試みる。主な受賞歴に第68回オーバーハウゼン国際短編映画祭 エキュメニカル審査員によるスペシャルメンション (特別賞)、第22回 文化庁メディア芸術祭 審査員推薦作品、アートアワードトーキョー丸の内 2018 木村絵理子賞など、国内外の映画祭で受賞、展覧会で発表している。


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