和田幸三展 ─ 存在の根源を探る・重力の量子化は─

11月13日(月)-11月18日(土)

11:30~19:00※最終日は17時まで

ご挨拶

 平面は面白い。

  抽象平面表現は三次元物理から解放されているので、イメージを自由に広げ、深め、かつ遊びをも表現する事が可能です。描けると言う事は、何と自由か。ギュスターヴ・モローがドガに向かって「何故、目で見えるものしか描かないのか?」と問いかけた言葉は深い含蓄に溢れていると思っています。

 基礎としての素描は具象表現の為だけにあるのでは無く、抽象表現により多くの可能性を与えてくれていると感じています。豊かで深い表現を求め抽象平面造型の可能性を、「描く」というメチエで追求し続けていきたいと決意しています。

<和田 幸三 わだこうぞう>

957×1215mm

■制作意図

造形の基礎を学んで存在の根源にこだわるようになりました。存在の根源は138億年前の宇宙の誕生にあると考えています。ビッグバン以前、インフレーション以前、時間が生まれる直前と直後、宇宙が10-35m程度の大きさで無から有にポッと現れた瞬間など、宇宙誕生には強く興味を惹かれます。太陽や地球の誕生のプロセスは8割方分かっていますが、宇宙の誕生となると時間、空間、物質、エネルギーが一挙に生じるわけですから、次元が全く違ってきます。重力が量子化され、重力量子論が完成されればある程度の説明がつくはずですが、まだまだ時間がかかりそうです。

 重力量子論では方程式で研究成果を語りますが、平面造形でそれを表現するとどうなるのか。一歩踏み出してみたら、普遍性を持つ豊かで深い命題であることに気付かされました。視覚的再現描写とは無縁ですから、自由にイメージを広げることが出来、それが多様な表現に繋がります。  平面造形の基礎である形、空間、質感を意識して、紙に鉛筆という単純明快なメチエで、見て頂くと言うより、感じて頂けるような作品を創ってゆきたいと思っています。

出品点数 
857×2000mm 505×1800mm  957×1215mm  204×800mm
 各1点  
他に 小品を15〜20点程度

2022年2月26日新宿PIT INNにおける音と平面のコラボ PIANO佐藤允彦氏 作品は和田幸三
 
画  歴
<主な個展>
  1971 日本橋 巴里画廊         1999  銀  座 センターポイント
  1972 日本橋 巴里画廊        2001  銀  座  Oギャラリー
  1973 日本橋 アートプラザ            2003  銀  座  Oギャラリー
  1977 銀 座 シロタ画廊              2005  銀  座  Oギャラリー
  1978 銀 座 櫟画廊                  2007  銀  座  Oギャラリー
  1979 銀 座 シロタ画廊              2008  京  橋  かねこ・あーとギャラリー
  1980 銀 座 シロタ画廊       2011  銀  座  Gallery NAMIKI
  1981 銀 座 シロタ画廊              2013  京  橋  ギャラリー檜
  1982 銀 座 シロタ画廊       2015  京  橋  ギャラリー檜
  1983 銀 座 シロタ画廊              2017  京  橋  ギャラリー檜
   1984 銀 座 シロタ画廊              2019  京 橋  art space kimura ASK?
  1985 銀 座 シロタ画廊              2021  京 橋  art space kimura ASK?
  1991 銀 座 Jギャラリー            2023  京 橋  art space kimura ASK?
  1992 銀 座 シロタ画廊
  1994 銀 座 センターポイント

<主なコラボレーション>
   2015,17,19  横浜・関内 Jazz is  Jazz Pianist 佐藤允彦氏と音と平面によるコラボ
     2018  京 橋 art space kimura ASK? 石川忠一画伯と2人展
   2020  新 宿  Pit Inn   Jazz Pianist 佐藤允彦氏、Jazz Bassist坂井紅介氏と
               音と平面によるコラボ
     2020  京 橋 art space kimura ASK? 藤井孝二朗画伯と2人展
     2022  新 宿  Pit Inn   Jazz Pianist 佐藤允彦氏と音と平面によるコラボ
 

佐藤允彦さんの音の力

 佐藤允彦さんの創り出す音は他の追随を許しません。まず、構想のスケールの大きさ、そして緻密さ、それらを表現する左右の手と足のバランス、土台となる体全体の筋肉。全てが1人の人間の中に凝集して、厚く、深く、拡がりのある音に結び付いて行きます。これを生み出す源泉というか司令塔は脳で、どんな脳がどんな働きをしているのか一度見てみたくなります。きっと、大脳基底核までもが迅速に的確に働いているに違いありません。

 佐藤さんの音はまた独特の「間」をも表出してしまいます。音が鳴っていないにも係わらず聴いている者に音を感じさせてしまう、聴いている者を包み込んでいる空間の密度の濃さを維持させているからで、もうこれは極意です。

 その佐藤さんが私の個展のたびに新しく音を創って下さって、個展会場に流れます。これ以上の贅沢はありません。が、それに対峙しうる作品を描くのは当然のことと相成ります。この緊張感を制作の糧にできる己にならなければ、と精進しています。佐藤さんの音は私を育ててくれています。

 


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