「海に孵る」(WAG2023)

2023年3月 13日(月)-3月18日(土)

11:30~19:00※最終日17:00まで

art space kimura ASK?(2F)

中村龍馬

グループ展「海に孵る」(WAG2023)を開催します。 私は日常的に怪物を想像し描いている。なぜなのか、怪物はいつでも描ける。 ちょっと出かけて空いた時間に、電車での移動中に、授業中も時々。正確にはいつでも描け るわけではないが、いつでも描ける状況になりえる。 ほとんど衝動的に図像を制作するので、言葉よりも先に手が動く。ただそうやって怪物を描 いているときに脳内では直前や大昔までの記憶が飛び交っておりとても煩い。 思い出す記憶の中でも不安を思い出す時、もしくは外に出さないようにしなければいけない 状況の時、描けることが多い。 ただ怪物を描くのに大事なのは必ずしも不安感ではなくて思い込みなのだろう。 どんなことだろうと思い込んでいることは自由である。 もう疲れた。

吉野桜花

この度アートスペースキムラ ASK?にて 2023 年 3 月 13 日から 3 月 18 日まで、グールプ 展「海に孵る」(WAG2023)を開催します。 私、吉野桜花の作品は海命(かいめい)という独自の造語から連想、派生したものとなってい ます。海命とは海が持つ生命を生み出すほどの力づよさ、恐ろしさ、美しさを表現するため の単語です。今回展示する作品の、横幅 5 メートルを超える作品では海命の言葉の魅力を 伝えたいと考えています。 私自身、幼少期に海へ遊びに行ったことがなく海への憧れから今回海を描くに至りました。 そのため海へのイメージが絵本の中で表現された青色のままであるので今回の絵もほとん どが青で構成されています。また、私にとって海とは自然の中でも珍しい手で触れられる範 囲にある青色のものだと考えます。自然に発生するのが難しい青色は物珍しく、人間を強く 惹き付けます。ですが、近づきすぎると足を掬われ、最悪命を落とすこともあります。 生物を生み出し、時に命を奪う、理不尽だが、美しい。そんな海をぜひ作品から感じて頂け たらと思います。


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