3D映画の最終結論 センチメンタル

2024年5月 6日(月)-5月11日(土)

ASK?P(B1F)

作家 山岡 信貴

 

映画上映日時各日 11:30/13:15/15:00/16:45

※初日は11:30の上映は御座いません。

各回監督によるアフタートーク有り/上映時間:72分

当日料金¥1500/予約料金¥1300

※ご予約はhttps://sentimental2405.peatix.com/から

 




それは3Dの最終結論か、新たな表現の幕開けか。
 
3.11を経て大きく変わるかと思われたこの国も、10年を経てみれば目が覚めるような変化はなく、そして迎えたパンデミックにおいても自分こそが正義だと信じて疑わず罵り合う様が繰り広げられた。一体、人間にとって正義とは何なのか?主張の違うお互いがわかり合うことは永遠に訪れないファンタジーなのか?
 
幼児を殺害しミイラにするという猟奇殺人をテーマに、異常なストーリー展開で罪と罰の根元を問う映画がこの『センチメンタル』だ。
 
そして、この物語に不可欠な要素として導入された3Dという映像表現。単なる流行だと扱われがちな3D映画の新たな可能性を『縄文にハマる人々』で開花させ、先進映像協会ルミエールジャパンアワード優秀作品賞を受賞した山岡信貴監督が3Dのさらなるポテンシャルを引き出した最新作でもある。
 
古今の3Dを再度検証し直し、必然性をもった3D表現を追求した結果、これまでハリウッド映画で使われていた手法の多くが効果的ではないという結論を得て、ストーリーと表現を緻密に連携させた映画が誕生した。

 
【Story】
まだ5歳になったばかりのマリという少女が殺害され、ミイラとなって発見された。
犯人の考古学者である雨宮啓子の行方は知れず、犯行を手伝った啓子の一人娘が逮捕されるも未成年で精神状態が普通でないことから罪に問われることはなかった。
それから7年経ったある日、成長した啓子の娘は金属製の箱の中に閉じ込められて、箱の外にはマリの父親を名乗る男が立っていた。
男の過酷な尋問を受け、想像を超えた殺人の動機が明らかにされる。
 
【キャスト・スタッフ】
出演 川島充顕(『PICKLED PUNK』『天然性侵略と模造愛』)
   PICO
監督 山岡信貴
   (『縄文にハマる人々』『死なない子供、荒川修作』『アートなんかいらない!』)
音響 プリン爆発プリン
上映時間 72分
 

 
【コメント】
これまでの3D制作の常識とされていたことのことごとく反対を行くことで、これまで誰も到達しえなかった、3Dの新境地を獲得した稀有な作品
 
麻倉怜士(オーディオ・ビジュアル評論家)VIDEO SALON2021年3月号より
 
【山岡信貴監督プロフィール】
1993年に初長編映画『PICKLED PUNK』を監督。ベルリン国際映画祭ほか多数の映画祭に招待上映される。以後も実験的なスタイルを貫きながら定期的に作品を発表し続けつつ、携帯電話キャリアと共に視覚の心理状態への影響の研究やデバイス開発等、サイエンスの分野にも積極的に取り組んでいる。
2013年にはロサンゼルスのIndependent film makers showcaseにて全長編作品のレトロスペクティブが開催された。
2010年よりドキュメンタリー分野に進出し『死なない子供、荒川修作』『アートなんかいらない!』を発表。『縄文にハマる人々』と本作『センチメンタル』では先進映像協会ルミエールジャパンアワード優秀作品賞を受賞している。


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