伊原 乙彰展  ――描き続けるということⅣ――

2019年11月18日(月) ~ 11月23日(土)

open : 11:30~19:00 ( 最終日は17:00まで . 日曜休廊 )

会場 : art speace kimura ASK?(2F)

<19c 31/35> 920×1830mm アクリル.キャンバス

記憶の中の断片が新しくカンパスの上にさまざまの絵を創っていく。

 テーマはあった方が仕事は楽だ。自然発生的に思ったことから仕事を始める。自由課題だがこの自由であることに束縛を感じ、逆に不自由を感じる。テーマを決めないと随分と無駄な遠回りなことをしていることを感じ、描いていてどこか違うとその上に新しい仕事を続けて描いて、この積み重ねで作品が出来上がっていく。出来上がった作品の下に何枚もの絵があり、その積み重ねが少しづつ密度を高めていくことを描き続ける中に感じる。完成度の高い作品はその結果でなかなかそんな仕事にできないが、やはり描き続ける以外に問題は何も解決しない。

 今回の個展は漠とした家族の肖像の集合を関連する景色が結果としてモチーフとなった。一歩も二歩も先をいくのではなく、自然体で半歩位は進めたかなと思っている。               

伊原乙彰

略歴

伊原乙彰 Otoaki Ihara

  • 1930年    東京に生まれる
  • 1953年    東京芸術大学油絵科卒業
  • 1955年    渡仏
  • 1957-63年 パリで制作 グループ展などで作品発表
  • 東京    ギャラリー山口 (1998年,99年,01年,02年,04年,06年,08年)
  •       art space kimura ASK? (2010年,12年,14年,16年,17年,18年)
  • その他   グループ展等

カテゴリー2019