”BOFICCA” -The Place where A. Marchini spent-
2022年12月19日(月)~12月25日(日) 11:30~19:00
内 容
自然界の造形美は私たちの心を魅了する。
私たちの造りだす美もまたときに感動を与えられるものがある。
この異なる二物を取り入れ、互いをより緊密にして受け入れることは、新たな美を創出していくことになるのではないか。
その場にあるものをそのままに撮影する写真表現方法ではなく、「自然が作り上げた造形と人工物との融合」をテーマに、
カクテルの様に、「数種の花々」・「義眼」・「和紙」・「リボン」を組み合わせ、自らが創造する世界「ボフィーカ」生物・現象を表現する。 そして、私達の心の奥底に潜む、自然への畏敬の念の再認識を促す。
制作手法
まず、自らが創造する生物・現象を表現する。 そしてそれを撮影した後、プリント出力と加工によって最終的な平面作品として完成させる。
デジタル・アーカイバル・プリントに金箔を特殊方法によって吸着することで、写真のイメージから脱却した作品として仕上げている。
また、印画紙プリントのみではなく、大型布出力作品による空間アートで、自身の創造した世界観の表現を目指す。
写真技法がベースではあるが新たな表現方法の可能性があることを示していきたい。
ストーリー
マルキニ回想録(モゼッティコレクション)で知られる、A マルキニが過ごした、自然と調和して暮らす世界ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」その人々、植物の不思議な生態を紹介する。
【補足】
*マルキニ回想録 「Memoirs of Boficca 」
8世紀の著述家:アルベルト・マルキニ(Alberto Marchini)によって書かれた旅行記。
*ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」
マルキニ回想録の中に、ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」 という場所を訪れたという記述が残る。
回想録には、ボフィーカの植物や生活する人々の様子が多く書かれており、生き物と自然が調和して暮らす理想の国とされている。ただ、私達の住む世界とは様々な点で違いが見出され、ボフィーカは彼の夢の中に存在した世界なのか異世界へ空間を移動したのか、何処にあってどうやって行けたのか、今もまったく分かっていない。各地にボフィーカの事を指すのではないかと想像ができる伝説や神話を見聞きすることができるがその存在は未だ解明されていない。
- モゼッティ家(Mosetti Family)
450年以上の歴史を誇るイタリアの名門。何代にも渡って蒐集した美術・骨董品の中でも特に秘蔵とされる書物「マルキニ回想録」のように、独特の所蔵品が多くその全貌は未だ不明。
昨年の展示より
略 歴
KAO’RU® (柴原 薫)
ホームページ : http//:www.kaorushibahara.com
Facebook Page : Photographer KAO’RU | Facebook
Instagram : @kaoru-shibahara
1967年名古屋生まれ
ニューヨークにて活動後、拠点を東京に移す。
広告写真の他に花を中心とした植物・和紙・リボンを使った作品を制作。
亀山トリエンナーレ2017・2022 / Minato Media museum 2021 / 第9回1000の小箱展
85・86・88国展写真部門 / 58回二科展写真部門 /日韓美術交流展