まちだリな原画展『路上視察的飛行体』

2024年11月19日(火 )~12月7日(土)11:30-19:00 ※日曜休廊※最終日17:00まで

art space kimura ASK?

ぶーーーんと、とんでった。

きみは空からアリを見つめ、あるいはそれを踏んづけて、ぶーーーーーんと、とんでいったんだ。

赤い川の向こうで、きみはまだ手を振っている。わたしは仕方がないから受話器をとって伝える。

「たまごと、ベーコン、チーズを買うの。あとはきみの好きなキノコを選んだらいい。そうしてきみは、わたしにとびきりおいしいカルボナーラをつくるの。」

とんできたセミが、四角いベランダの底で動くのをやめた。

――まちだリな原画展。展示「三度目の信号を無視して」で制作された原画をここまでの軌跡として展開し、次作へと紡ぐための展示。

「路上視察的飛行体、あのパスタへ」2024年

略歴

1997 千葉県市原市に生まれる。

2020 アニメーションを描きはじめる。

2021 東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業。

2022 クマ財団6期生に採択。

2023 東京藝術大学映像研究科アニメーション専攻を修了。映像作家100人2023選出。クマ財団活動支援生に採択。

2024 映像作家100人2024選出。MOVOP企画上映。ASK映像祭個展「三度目の信号を無視して」TOKYO MIDTOWN AWARD 2024 展示。優秀賞受賞

しりあがり寿「十五羅漢s」

2024年10月 28日(月)-11月16日(土)11:30~19:00 

日曜祝日休廊

※最終日17:00まで

ご好評につき、会期を16日(土)まで延長いたします。最終日の移行に伴い、15日は通常通り19:00までの開廊となります。

【作家在廊予定】 最終日16日 14時頃~17時(最終)まで

art space kimura ASK?

 

疫病から戦乱、

なんとかならんかと

あれやってもこれやっても

いいんだか悪いんだか。

答えが見えず、問いすら立たず、

やって叱られ、書いて炎上、

もうせめて祈るしかないじゃないか。

祈りといえばお坊さん、

お坊さんといえば羅漢、

羅漢といえば五百羅漢、

五百はムリ、まずは十五。

そんな感じで両手合わせて

『あれもこれもなんとかなりますように。』

しりあがり寿

  

 略 歴:

<受賞歴>

2000年 『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文藝春秋)/第46回文藝春秋漫画賞 受賞。

2001年 『弥次喜多 in DEEP』(エンターブレイン)/第5回手塚治虫文化賞 マンガ優秀賞 受賞。

2011年 『あの日からのマンガ』(エンターブレイン)/第15回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞受賞。

2013年 『赤城乳業 BLACK シリーズ』/第50回ギャラクシー賞CM部門 優秀賞、第53回ACC賞テレビCM部門 ACCシルバー 受賞。

2014年 平成26年春の叙勲 紫綬褒章 受章。

<グループ展>

2006年 横浜美術館「日本×画展」

2007年 フランクフルト応用芸術美術館「Manga Mania」展

2007年 インドネシア ジョグジャ・ナショナル・ミュージアム他「KITA!!:Japanese Artists Meet Indonesia」展

2009年~ 京都 二条城 他「「観〇光」KANHIKARI Art Expo」展

2011年 広島市現代美術館「ブリキの方舟」展

2012年 六甲山カンツリーハウス他「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2012」展

2012年 「第15回オランダ国際アニメーション映画祭」などにて、ゆるめ~しょん『3月11日のかけら(pieces of3.11)』上映。

<個展>

2006年 「第33回アングレーム国際漫画フェスティバル」において、市庁舎でライブペインティング、サン・シモン館で作品展示

2007年 広島市現代美術館「オヤジの世界」

2012年 横浜市民ギャラリーあざみ野「ゆるとぴあ ーボクたちは世界をボーッと見ているー」

2016年~2017年 練馬区立美術館、刈谷市美術館、伊丹市立美術館、巡回展「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」

など

art space kimura ASK?にて2004年より王国シリーズ、大回転シリーズ、その他多数展示

<その他の活動>

2006年~ 神戸芸術工科大学 まんが表現学科 教授

その他 日本大学 藝術学部、常葉大学 造形学部 などの非常勤講師

横浜美術大学、九州造形短期大学で客員教授

2007年~2009年 文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 審査委員

2009年~ 「有限会社さるやまハゲの助ロックフェスティバル」主催

「icon CONTEMPORARY PHOTOGRAPHY 2024」

こちらは“都市空間”で行われる東京初の屋外型国際写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」内の一展示となります。公式サイト:https://t3photo.tokyo/

 

2024年10月5日(土)~10月26日(土)11:30-19:00

※祝日開廊 ※最終日17:00ま

art space kimura ASK?/ASK?P

入場料 500円 

チケット申込みはこちらから

10月 12日・13日・15日・18日・21日トークショー有り 

8日(火)17:30~18:30
大和田良:トークセッション 入場料 2000円

12日(土)
Evotoセミナー

13日(日)
15:30-16:30 PHOTOGRAPHERHAL:トークセッション 入場料 2000円

15日(火)17:30-18:30
速水惟広(T3 founder):トークセッション 入場料 2000円

18日(金)18:00-18:30
Hajime Kinoko: 緊縛フォーマンス 入場料 3000円

21日(月)18:00-18:30
石井則仁(山海塾):舞踏パフォーマンス 入場料 3000円

 

2022年からグループ展を開催しているicon。4年目となる2024年のiconは、T3 のアソシエイト企画として、国際的に評価される6名の日本人作家と昨年のポートフォリオレ ビューで選出された東京工芸大学生 2名の若手作家によるグループ展を行います。

参加作家 : 池谷友秀/Hajime Kinoko/PHOTOGRAPHERHAL/大和田良/地蔵ゆかり/塩原真澄/ELTON CHEN・森下葵衣

 

■略       歴

Tomohide Ikeya / 池谷友秀
趣味でダイビングを始めたのがきっかけで写真を始めたため水を使った作品が多い。「コントロール」をテーマに作品を制作し、海外での数多くの受賞、国内外で展覧会を開催。2009年 International Photography Awards 1st Place
WEB:https://tomohide-ikeya.com/ INSTAGRAM:https://www.instagram.com/tomohideikeya/

Hajime Kinoko
縛りをエロスと捉えるだけでなく、アートへの昇華も得意とし、特に自然や空間までも縛るユニークな作品性は評価されている。縛りと撮影、演出のすべてを手がける。また各国の主要都市で公演なども行っており、海外での認知度も高い。ロープのスペシャリスト。
WEB:http://shibari.jp INSTAGRAM:https://www.instagram.com/kinoko_shibari/

PHOTOGRAPHERHAL
東京生まれ。2004年よりカップルを撮り始める。
2014年Breda Photo (オランダ) 特別招待作家。
WEB:https://photographerhal.com/ INSTAGRAM:https://www.instagram.com/photographerhal/

Ryo Ohwada / 大和田良
1978年仙台市生まれ。東京工芸大学大学院メディアアート専攻修了。
2005年、スイスエリゼ美術館による「明日の写真家50人」に選出され、以降国内外で作品を多数発表。2011年日本写真協会賞新人賞受賞。
WEB:https://www.ryoohwada.com INSTAGRAM:https://www.instagram.com/ryo.ohwada/

Yukari Chikura / 地蔵ゆかり
STEIDL BOOK AWARDを受賞し、2020年に『ZAIDO』がSTEIDLより出版される。(ZAIDO』は、VOGUE、Vanity Fairなどの「Best Photo Book 2020」に選出された。)作品は、メトロポリタン美術館(MET)、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ヒューストン美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(V&A)、TATE(マーティン・パー・コレクション)、グリフィン美術館、フランス国立図書館などに収蔵。 LensCulture Emerging Talent Awards 2016、LUCIE PHOTOBOOK PRIZE(ファイナリスト)、ジュリア・マーガレット・キャメロン賞(1位)、IPA International Photography Awards(1位)、Sony World Photography Awards、Photolucida Critical Mass TOP50 2016 & 2015を受賞。世界中の美術館やギャラリーで展覧会を多数開催。「FOTOFEST Discoveries of the Meeting Place」、「IPA Best of Show photographer」(Lucie Foundation)に選ばれた。
WEB:https://www.yukari.chikura.me/ https://www.instagram.com/yukarichikura/?hl=ja

Masumi Shiohara / 塩原真澄
果樹農家を営みながら自ら育てた果物をはじめ、様々な果物の写真作品を制作している。20年以上前のネットショップ黎明期にショップページを作ろうとするも写真に納得が行かず試行錯誤を続け、今に至る。未だに農園のホームページが出来ていない。
WEB:https://www.lensculture.com/masumi-shiohara INSTAGRAM:https://www.instagram.com/masumi_shiohara/

 -東京工芸大学- 学生
ELTON CHEN・森下葵衣


映画かもしれない 五島一浩 映像作品展

2024年9月10日(火)~9月28日(土)11:30-19:00

※最終日17:00まで 
※9月15日(日)、16日(月・祝)、22日(日)、23日(月・祝)は休廊

art space kimura ASK?/ASK?P

映画とは、映像とはなんだろう?

そもそも映画メディアに記録されているのは、時間の中のごく僅か、断片的な情報に過ぎません。そこから運動を想像し、あたかも「動いている」かのように感じているのは私達自身です。映画が上映されるとき、私達は映像デバイスの一部なのです。

展示作品
『grained time vol.6 ふえる/きえる』
石膏でライフマスクを取り、その複製を繰り返す。ディティールは失われていきますが、偶発的な傷やヒビなど新しい情報も追加され、顔型は「違う何か」へと変化し続けます。

他に、植物図鑑の古本から「影」としてメッセージを抽出する『FOREST 3D』、カメラオブスクラの解体と再発見『画家の不在』、コマのない「動く絵」の撮影/再生システム『これは映画ではないらしい』など、フィルムでもビデオでもない「映像作品」を展示いたします。

■略       歴

五島一浩

1969年、静岡県富士市出身。
アナログとデジタルの境界、感覚の粒子化をテーマにした映像作品、インスタレーション作品を制作している。 代表作にハイコントラスト3DCG『FADE into WHITE シリーズ(1996〜)』特殊3D映像『SHADOWLAND(2013)』などがある。

文化庁メディア芸術祭ノンインタラクティブ部門優秀賞(2001)アート部門優秀賞(2004、2014)
アルスエレクトロニカ2014準グランプリ、イメージフォーラムフェスティバル2001大賞、など受賞。

www.goshiman.com/

ASK?映像祭2024 2023年度受賞作家展 三度目の信号を無視して

2024年8月5日(月)~8月10日(土)11:30-19:00

まちだ リな

art space kimura ASK?

「くっきりとぼやけた」

2024年3月制作 サイズ可変(正方形サイズ) 5分26秒

これは、極東にあるちいさな島のはなし。

物語は自己批判を繰り返し、最も個人的な部屋を生成する。そうして箱を箱として捉えるための道具に成り下がった。向き合うべき信号はすでに二度あったにも関わらず。もはや、箱がその内側にヒツジを住まわせていた頃を思い出すこともない。

赤いワンピースのあの子は、空洞のなかにはヒツジがいると確信していた。ひとり断片的な情報から、完全な物語を探しにいく。

島はすこしずつその輪郭を強くして、最後の信号を出すことにした。

実際のところ、誰かにとって、あの子が赤いワンピースを着ていたことなんか一度もなかった。これはあの子がそれに気づいてしまうまでのはなし。そして、ちいさな島のあの子の箱のためのはなし。

■略       歴

 まちだ リな

野良のアニメーション作家。厚塗り絵の具をはじめとしたアナログ手法で制作。2021年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2023年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。クマ財団6期生採択。映像作家100人2023、2024

榊原澄人個展 izuna Anachronicle イイヅナアナクロニクル〜杜の時間〜

2024年7月 9日(火)-7月27日(土)11:30~19:00 ※最終日17:00まで

この度の展示では、散歩しながら見た夢の模写、庭先で洗い物をしながら眺めた蜘蛛の編んでいた物語り(押し殺されたコトバとイメージが引っかかっていた)の写生、静止した時間と反復の中に孕まれた精霊たちの吃り唄を綴った叙事詩をベースに、対偶として互いを補完するペインティングとそれをタイムラインに乗せたアニメーション(儀礼)を展示します。

トークショー『像の立つ間に』開催予定

●日時:7月20日(土)15:00~16:30

●トークゲスト:ALIMO  愛知県立芸術大学教授

※入場無料

※会場へ直接お越し下さい

■略     歴

1980年生まれ。北海道十勝出身。

15歳で渡英後、2004年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA) アニメーション科修士課程修了。長野在住。

個展「共時的相互包摂境域の出現」 YUKI-SIS(東京) 2022 / 長野県立美術館 映像インスタレーション常設展示「飯縄縁日」2021〜 / 個展「永遠の変身譚」、はるひ美術館(愛知)2016 / 他  

オタワ国際アニメーション映画祭ノンナラティブ部門最優秀賞2022 /Weird Market映画祭最優秀賞2022/第9回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞2006 /他

矢尾伸哉 Eden-Garden 庭園のレトリック

2024年7月 8日(月)-7月13日(土) 日曜休廊 11:30~19:00 (最終日17:00まで)

art space kimura ASK?P (B1F)

本作は、上野動物園でのフィールドワークをもとにして制作された映像インスタレーションになります。前作「パラダイスの戦略」は楽園をテーマに制作されましたが、今回は庭園がテーマとなっています。

「動物園」を「庭園」と呼ぶことに違和感があるかもしれません。実際、動物園が庭園になるのは比較的最近のことで、17世紀フランスのヴェルサイユ宮殿まで遡ります。それまでは、動物たちを捕獲・監禁・飼育する施設は、主に見せ物や闘技のためのものでした。動物園が庭園になったこと、その来歴から、人類にとっての見せ物が動物殺生から「生の展示」へと移行したことが読み取れます。現代にいたっては、動物園は学術・教育目的施設として動物保護すら掲げて運営されており、ある意味で「生」のアーカイヴとなっています。さながらノアの箱舟のように。

 庭園にインストールされた動物たち。これはいかなる楽園を模しているのでしょうか。アートはすでに「生ける人間」の展示もやり終えていますが、それは一時的なものでした。動物園という終わりなきインスタレーションを前に、私は過去の残滓を観ているのか、それとも未来へと残存するものを観ているのでしょうか。

 本作では、1)動物園施設を見る、2)動物を見る、という2つの断面にそって、庭園へアプローチします。これによって私が試みるのは、動物庭園のまったく経験的な異本の制作であり、「生」と「アーカイヴ」の奇妙な交錯を提示できればと考えています。

■略     歴

2003年より写真・映像を中心とした視覚的アーカイヴをテーマとしたインスタレーションを制作・発表。

最近の作品として、「You Are Here」(MuseeF 2020)、「Version」(表参道画廊 2021)、「パラダイスの戦略」(Ask?P 2023)等がある。


小野絵麻・二三・絵里 展 ―― 人間・自然・宇宙 パ-トⅢ

2024年6月24日(月)~7月6日(土) 日曜休廊 11:30~19:00 (最終日17:00まで)

art space kimura  ASK?

「小野()()二三(フミ)絵里(エリ)展―人間・自然・宇宙パートⅢ」

2014年に岡山県立美術館で亡き父(小野()())と母(二三(フミ))の展覧会がありました。画家であると同時に 美術教育に生涯を捧げた二人の門下からは原研哉氏をはじめ、多くのデザイナー、画家、彫刻家を輩出しました。

若い頃 抽象画を多く描いていた父(()())は晩年徐々に社会風刺的な作風に変わっていきました。母(二三(フミ))は美しい石前を幻想的に描き、又、子どもの頃から戦争や環境破壊等、人間による暴力が耐えられなかった私(絵里(エリ))は、暴力のない宇宙を描いています。

                                                                                      2024.4 小野絵里(エリ)(長女・画家)

小野絵麻  「浮漂・怒る魚」162.0×194.5cm 油彩 アクリル キャンバス 1978

小野二三  「誇示」45.5×53.0cm 油彩 ボード 1978

小野絵里  「星座図」 162.2×162.2cm  油彩 キャンバス 2002

小野 絵麻  Ono Ema

1917年 岡山県高梁市に生まれる 本名・春治

1937年 東京高等師範学校(現・筑波大学)卒

1938年 旧制中学の教諭のまま応召 日中戦争で中国各地を転戦

1945年 岡山県へ疎開

1962年 類焼のため これ迄の作品の大多数を焼失

1964年 独立展、自由美術展を経て主体美術協会創立、会員、審査員として以後毎年出品

1972年 岡山県展招待出品、次年度より審査員として参加

1979年 美術教育への功績により全国表彰を受ける。小野絵麻・二三・絵里展(東京・日本画廊)

1997年 死去、享年80歳 

網膜色素変性症による視野狭窄がありながら、亡くなる直前まで創作意欲は衰えなかった 

2000年 「小野絵麻・絵里展-人間と宇宙への眼差し」(高梁市歴史美術館)「蛾の勲章」寄託

2001年 「小野絵麻・絵里展-人間と宇宙への眼差し」(銀座・ミカレディイベントホール)

2002年 「戦後岡山の美術(前衛達の姿)」(岡山県立美術館)

2014年 「小野絵麻・二三-人間・幻想・自然」(岡山県立美術館)作品数点収蔵

2016年 「コレクション展」(神奈川県立近代美術館)

その他、ギャラリー川船ほかにて企画展、個展多

小野 二三  Ono Fumi

1915年 大阪市北区に生まれる 本名・仁岸二三子

1919年 北海道釧路で後に画家となる次男・仁岸良次(画号・釧路(せんじ))が生まれる

1926年 日本の自由教育の先駆けであった奈良女子高等師範学校(現・奈良女子大学)附属小学校に転校   

     ここで二三の人格形成に多大な影響があったようだ

1930年 親の勧めで奈良女子師範学校(現・奈良教育大学)1部(4年制)に公費生として入学

1935年 奈良女子師範学校の美術専攻科へ進む

1945年 都島小学校に勤めていた時、大阪空襲に会い、小野絵麻(春治)の故郷の岡山県へ疎開 子供向

     け絵画教室を始める

1962年 類焼のため これ迄の作品の大多数を焼失

1979年 小野絵麻・二三・絵里展(東京・日本画廊)

1997年 小野絵麻(春治)死去により、東京で長女・絵里と暮らす

2002年 「戦後岡山の美術(前衛達の姿)」(岡山県立美術館)

2008年 死去 享年92歳

2014年「小野絵麻・二三-人間・幻想・自然」(岡山県立美術館)

作品数点収蔵 その他、個展、企画展多数

小野 絵里 Ono Eri

1949年  岡山県生まれ  父・絵麻 母・二三 ともに画家

1969年  国際青年美術家展に出品

1971年  多摩美術大学を卒業

1979年  第1回中村正義賞筆頭候補として第5回人人展に招待出品

1983年  安井賞候補

1994年  「平面とイメージの魅惑」展(練馬区立美術館)に出品

2000年から郷里と東京で「小野絵麻・絵里展」(人間と宇宙への眼差し)を開催 2002年  「戦後岡山の美術(前衛達の姿)」展に出品   その他、個展、企画展多数 制作の傍ら動物保護に打ち込む


LAND HO !

2024年6月 3日(月)-6月21日(金)11:30~19:00

作家/岩尾恵都子、岩熊力也、金田実生、風間サチコ、木村太陽、山本晶

art space kimura ASK?、ASK?P 、ギャルリー東京ユマニテ(同時開催)

■内       容

 2025年、再開発により、首都高速高架に沿って数多くのギャラリーがあった京橋の姿は消えることになるでしょう。中でも多くの現代美術を排出させたこの場所で、アーティストとしての一歩を踏み出した作家たちによる展覧会を企画しようということになりました。

京橋にサヨウナラを記すのではなく、京橋の一番上の地層に新しい風景を描くプロジェクトです。

始まりも終わりもなく廻り続ける東京。時には軽く、時には踏みしめて跳び続けている作家たちは「描き」続けています。それは例えば、18世紀後半にローマの建築家ピラネージが紙の上に建設した都市のように、既視感とは無縁に、現実の風景として立ち現れます。

新しい京橋の一つ下の層の記憶は、次の新しい種を、素敵な若い芽として芽吹かせるでしょう。それはアートにしかできません。連綿と続く京橋の、そこに在ったアートはこれからも続き、新しい地層の一つであると記す展覧会にしたいと思います。

■岩尾 恵都子

1993年          多摩美術大学大学院美術研究科修了

1997年          第12回 ホルベインスカラシップ奨学

1998年          個展 ギャラリー山口(2000年6月にも開催)

2000年          「VOCA 2000」展にて VOCA賞を受賞

2006年          「アートとともに 寺田小太郎コレクション」展 府中市美術館

2015年          「クインテットⅡ―五つ星の作家たち」展 東郷青児美術館

■岩熊 力也  

1990年          日本大学芸術学部映画学科中退

1992-93年       イタリア、フィレンツェに滞在

1997年          Bゼミ修了

1997/98年       個展/グループ展 ギャラリー山口

1998年          個展 南天子画廊

2004年          (財)ポーラ美術振興財団在外研修生としてメキシコシティ滞在

■金田 実生  

1988年          多摩美術大学大学院美術研究科修了

1998年          個展 ギャラリー山口

2009年          「アーティスト・ファイル 2009〜現代の作家達」展 国立新美術館

■風間 サチコ  

1998・1999年    個展/グループ展 ギャラリー山口

2006年          「第9回 岡本太郎記念現代芸術大賞(TARO賞)」 優秀賞

2022年          「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021」受賞展 

■木村 太陽

1995年          創形美術学校研究科卒業

1996・1997年・1998年 個展 ギャラリー山口 

1999・2002年    五島記念文化財団海外研修およびポーラ美術振興財団海外研修プログラムによりドイツに滞在

■山本 晶           

1998年          個展 ギャラリー山口

1999年          「New Aspects」グループ展 南天子画廊

2002/06年       「VOCA2002・2006―現代美術の展望〜新しい平面の作家達」展

2005年          文化庁新進芸術家海外研修によりニューヨークに滞在

       

助成:公益財団法人 朝日新聞文化財団

協賛: 東京建物株式会社

協力:ギャルリー東京ユマニテ art space kimura ASK? 無人島プロダクション