the memoirs of Boficca-マルキニ回想録の世界-

2019年12月16日(月) ~ 12月22日(日)

open : 11:30~19:00 ( 最終日は17:00まで . 日曜休廊 )

会場 : art speace kimura ASK?(2F)

その場にあるものをそのままに撮影するのではなく、「和紙」・「花」・「リボン」を用いて、「自然が作り上げた造形と人工物の融合」をテーマに、自然界の被写体(植物等)の表情や造作が、感情に訴えてきた印象をもとに、人工物の被写体(リボン・和紙)等の二者を組み合わせることによって、創作度の高い写真作品を撮影。また、プリント(デジタル・アーカイバル・プリント)に、金箔・金粉を特殊方法によって吸着して仕上げることで、一点もののオリジナル作品としている。 

また、印画紙プリントのみではなく、近年確立してきた、ダイレクト昇華プリント技法を用いて、印画紙ではできなかった大きさのオーガンジー生地への出力プリントによる、空間アートでコンセプトにある創造した世界を表現する。 写真技法がベースではあるが新たな表現方法の可能性があることを示していきたい。

KAO’RU Exhibition Vol.15  2019年個展 について

*イタリアの名門、Mosetti家が何代にも渡って蒐集した数々の美術品、骨董品。

その中でも特に秘蔵とされる、書物 「マルキニ回想録」。

今回はその回想録にある「植物標本画」からインスピレーションを受け制作した。

*マルキニ回想録

8世紀の著述家:アルベルト・マルキニ(Alberto Marchini)によって書かれた旅行記。

*ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」

マルキニ回想録の中に、ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」 という場所を訪れたという記述が残る。 回想記には、ボフィーカの植物・生活する人々の様子が多く書かれており登場する生き物と自然が調和して暮らす理想の国とされている。ただ、私達の住む世界とは様々な点で違いが見出され、ボフィーカは彼の夢の中に存在した世界なのか異世界へ空間を移動したのか、何処にあってどうやって行けたのか、今もまったく分かっていない。

今も各地にボフィーカの事を指すのではと想像ができる伝説や神話を見聞きすることができるが、その存在は未だ解明されていない.

略歴

KAO’RU®shibahara(柴原  薫)  

1967年名古屋生まれ

ニューヨークにてフォトグラファー・アシスタントを経て活動。

「植物をモチーフに「自然が作り上げた造形美と人工物との融合」をテーマに各国の古典・伝説から作品を制作。 個展・グループ展多数

公益社団法人 日本写真家協会(JPS)正会員

公益社団法人 日本広告写真家協会(APA)正会員

ホームページ : http//:www.kaorushibahara.com

入賞・受賞歴(抜粋)

  • 亀山トリエンナーレ2020ノミネート
  • インターナショナル・フォトグラフィ・アワード2018・2019 ファインアート部門 オーナブルメンション
  • 第11回インターナショナル・カラーアワード・スティルライフ部門 オーナブルメンション
  • 第4回ファインアート・フォトアワード ファインアート部門 ノミネート
  • 亀山トリエンナーレ2017 舘家展示
  • パリフォトコンペティション オーナブルメンション
  • モスクワ・インタナショナル・フォト・アワード 2015 オーナブルメンション
  • 第88回国展写真部門入選
  • 第95回二科展(第58回二科会写真部展)入選”

伊原 乙彰展  ――描き続けるということⅣ――

2019年11月18日(月) ~ 11月23日(土)

open : 11:30~19:00 ( 最終日は17:00まで . 日曜休廊 )

会場 : art speace kimura ASK?(2F)

<19c 31/35> 920×1830mm アクリル.キャンバス

記憶の中の断片が新しくカンパスの上にさまざまの絵を創っていく。

 テーマはあった方が仕事は楽だ。自然発生的に思ったことから仕事を始める。自由課題だがこの自由であることに束縛を感じ、逆に不自由を感じる。テーマを決めないと随分と無駄な遠回りなことをしていることを感じ、描いていてどこか違うとその上に新しい仕事を続けて描いて、この積み重ねで作品が出来上がっていく。出来上がった作品の下に何枚もの絵があり、その積み重ねが少しづつ密度を高めていくことを描き続ける中に感じる。完成度の高い作品はその結果でなかなかそんな仕事にできないが、やはり描き続ける以外に問題は何も解決しない。

 今回の個展は漠とした家族の肖像の集合を関連する景色が結果としてモチーフとなった。一歩も二歩も先をいくのではなく、自然体で半歩位は進めたかなと思っている。               

伊原乙彰

略歴

伊原乙彰 Otoaki Ihara

  • 1930年    東京に生まれる
  • 1953年    東京芸術大学油絵科卒業
  • 1955年    渡仏
  • 1957-63年 パリで制作 グループ展などで作品発表
  • 東京    ギャラリー山口 (1998年,99年,01年,02年,04年,06年,08年)
  •       art space kimura ASK? (2010年,12年,14年,16年,17年,18年)
  • その他   グループ展等

土方朋子展「 た ど り ゆ く 」

2019年11月11日(月) ~ 11月23日(金)

open : 11:30~19:00 ( 最終日は17:00まで・日曜休廊 )

作家在廊日:月・土

会場 : ASK?Ⓟ(B1F)

『清音』1120×980mm

数年前から野外での制作活動をおこなっており、ただただみつめて一つ一つ丁寧に描きとめてゆきます。うまれてはかえり、かえってはむまるるそんな目の前にあることを起きていることをそして存在を画面に記録してゆきます。

略歴

土方朋子 Tomoko Hizikata

  • 1973年  東京都生まれ
  • 1998年 女子美術大学大学院美術研究科修了個展
  • 1999年 新生堂  (青山)
  • 1999年Cite international des arts  (Paris)
  • 2002年 ギャラリーイセヨシ(銀座)
  • 2003年 新生堂  (青山)
  • 2010年 art space kimura ASK? (京橋)
  • 2011年 ASK?P(京橋)
  • 2018年  第7回日経日本画大賞展出品
  •  現在創画会会友

和田幸三個展「ー量子ゆらぎー」 無と零とプランクスケールの間には?

2019年11月11日(月) ~ 11月16日(土)

open : 11:30~19:00 ( 最終日は17:00まで . 日曜休廊 )

会場 : art speace kimura ASK?(2F)

1372×1252mm

「存在とはそもそも何ぞや。」という自問自答が、私が探り続けている命題の出発点です。

 全ての存在の源は宇宙の誕生にあると私は思っています。宇宙は138億年前に「無」から生まれたとする量子宇宙論があります。量子論では論を突き詰めると存在と非存在が混在していて、これを「量子ゆらぎ」と呼びます。量子論を宇宙に当てはめた量子宇宙論で言うと宇宙、つまり時間、空間、物質、エネルギー全ても量子的揺らぎ状態にあるという事になります。

 この理論は完成されているわけではありません。宇宙の誕生をなんとか探れないかとする試みで、私は大いに興味を持っています。が、完成される事を強く望んではいません。世界最高レベルの頭脳があーでもない、こーでもないと言っているのが面白い。この不可思議な「量子ゆらぎ」を平面造形でも表現してやろうと踏み出してみたら、無限に広がるイメージの世界に巡り合う事が出来ました。何者にも束縛されず、イメージの世界で自由に行う遊びほど面白い遊びはありません。視覚的描写を超越した世界ですから、見せつけるのではなく、感じてもらう事を大切にした作品で創り上げた空間に浸って頂ければ幸いです。

2015年から隔年、ジャズピアニスト佐藤允彦さんとコラボしています。コラボ1Rは佐藤さんが個展空間のためだけに楽曲を新たに創り、私のフィールドである個展会場に流します。2Rは佐藤さんのフィールドであるライブハウスの空間を私の作品で環境設定をして、そこで佐藤さんがインプロヴィゼーションをする、という2段階のコラボレーションです。 2015年は現代交響曲とも言える完成度の高い密度のある華麗な楽曲を、2017年は、日常の音を楽曲に取り入れ、寡黙であるにも拘わらず五感の奥底に迫るサウンドを個展会場に流す、というコラボが出来ました。

3回目となる今回は会場も新たに、今まで二人が秘めていた野望を実現するための、とんでもない画策を実現しようと思っています。人も宇宙も全く同じ物質から出来ていますから、人の中には宇宙があります。その内なる宇宙に音と平面、聴覚と視覚で、揺らぎに乗じてシンクロし、全ての存在を痺れさせ、宇宙征服をしてやろうと目論んでいます。そうです!宇宙征服!これが二人の野望です。

出品点数:1230×2052mm 1372×1252mm 1280×1570mm  1000×723.5mm 692.5×735mm 各1点   他に小品を 8〜10点

略歴

和田幸三 Kozo Wada

1948年横浜生まれ

〈主な個展〉

  • 1971 日本橋 巴里画廊        
  • 1999  銀  座 センターポイント
  • 1972 日本橋 巴里画廊        
  • 1973 日本橋 アートプラザ           
  • 1977 銀 座 シロタ画廊             
  • 1978 銀 座 櫟画廊                 
  • 1979 銀 座 シロタ画廊             
  • 1980 銀 座 シロタ画廊       
  • 1981 銀 座 シロタ画廊             
  • 1982 銀 座 シロタ画廊       
  • 1983 銀 座 シロタ画廊            
  • 1984 銀 座 シロタ画廊             
  • 1985 銀 座 シロタ画廊
  • 1991 銀 座 J2ギャラリー
  • 1992 銀 座 シロタ画廊
  • 1994 銀 座 センターポイント
  • 2001  銀  座  Oギャラリー
  • 2003 銀  座  Oギャラリー
  • 2005 銀  座  Oギャラリー
  • 2007 銀  座  Oギャラリー
  • 2008  京  橋  かねこ・あーとギャラリー
  • 2011  銀  座  Gallery NAMIKI
  • 2013  京  橋  ギャラリー檜
  • 2015 京  橋  ギャラリー檜
  • 2017 京  橋  ギャラリー檜
  • 2019  京 橋  art space kimura ASK?

〈主なグループ展〉

  • 1972~1977 新象展
  • 1979~1985 行動展
  • 2015,17    Jazz Pianist 佐藤允彦氏と横浜の ライブハウス「JAZZ IS」に於いて音と平面によるコラボ
  • 2016〜19  銀 座 ギャラリー風 白黒展
  • 2018     京 橋 art space kimura ASK? 石川忠一画伯と2人展
  • 2019        大 崎 O美術館 現代絵画シリウス最終展

「マンガを描くために、人工知能はセリフから表情を推定する」-人工知能画家・静9号展

2019年10月28日(月) ~ 11月9日(土)

open : 11:30~19:00 ( 最終日は17:00まで . 日曜休廊 )

18:00より、プレゼンテーション+パーティを開催

会場 : ASKⓅ(B1F)

人工知能画家・静(しずか)は自律的に絵を描くコンピュータ・プログラムです。今回の展覧会では鑑賞者がセリフを入力すると静がその場でマンガを描きます。結果はまだ稚拙ですが登場人物の表情は自律的に判断して描くようになりました。

 静は2000年より制作を開始し、様々な変遷を経て現在は9号です。かつては一枚の絵画を描くプログラムでしたが、連続した絵画すなわち物語を扱うために8号からマンガを題材にしました。マンガの記号的かつ柔軟な表現力は挑戦しがいがあると思ったからです。人間は、素材となる様々な情報を取り入れて、自分なりに消化しオリジナルの作品を作ります。そこで静でも、既存のマンガを分析することによって、新しいマンガの物語を作ることを試みています。具体的には人間の作家によって描かれた既存のマンガから、登場人物とフキダシを特定し、その位置や内容を抽出しました。そしてセリフと表情の関連付けを学習させて入力されたセリフから妥当な表情を連想できるようになりました。

静の制作目的は人間の創作行為の本質を知ることです。学習型モデルの人工知能を用いて、コンピュータと人間を対比させると、人間の創作行為をコンピュータで置き換えられる部分と置き換えられない部分が明確になります。この違いを考察することは、人間の創作行為の本質を知ることにつながります。このように私にとって人工知能画家は、人間の認知と表象の哲学的探求であって、人間を超える創作機械を作る事ではありません。そして、このようなプログラムの展示が訪れた人の知的好奇心を刺激する事に繋がればよいと考えます。

略歴

迎山和司 Kazushi Mukaiyama

  • 公立はこだて未来大学システム情報科学部情報アーキテクチャ学科 教授
  • 1968年 兵庫県神戸市生まれ
  • 1998年 カリフォルニア大学サンディエゴ校芸術電算研究所客員芸術家
  • 2000年 プリ・アルス・エレクトロニカ2000ネット部門 入賞
  • 2001年 Siggraph2001アートギャラリー 選出
  • 2002年 第10回フィンランド人工知能学会全国大会 論文採択および口頭発表
  • 2008年 ISEA2008 口頭発表 (シンガポール)
  • 2011年 FILE2011 選出 (サンパウロ/ブラジル)
  • 2013年 SiggraphAsia2013アートギャラリー 選出 (香港)
  • 2016年 パリ東大学マルヌ=ラ=ヴァレ校IMAC招待講師
  • 2018年 個展「人工知能画家・静8号」 (Art Space Kimura ASK?P)

本展覧会は学術発表でありデータセットManga109は利用規約に従い引用しています。

表情判定AIはみづはし氏のコードを元に独自の訓練データを用いてモデルを生成しました。

https://qiita.com/thetenthart/items/04b220ea8d348ccdaed6

しりあがり寿常設展ー赤富士でーん、王国ぐるりー

2019年10月28日(月) ~ 11月8日(金)

open : 11:30~19:00 ( 最終日は金曜日になります . 日曜休廊 )

会場 : art speace kimura ASK?(2F)

特別展示:赤富士

略歴

しりあがり寿 Kotobuki Shiriagari

  •  2000年 『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文藝春秋)/第46回文藝春秋漫画賞 受賞。
  •  2001年 『弥次喜多 in DEEP』(エンターブレイン)/第5回手塚治虫文化賞 マンガ優秀賞 受賞。
  •  2011年 『あの日からのマンガ』(エンターブレイン)/第15回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞 受賞。
  •  2013年 『赤城乳業 BLACK シリーズ』/第50回ギャラクシー賞CM部門 優秀賞、第53回ACC賞テレビCM部門 ACCシルバー 受賞。
  •  2014年 平成26年春の叙勲 紫綬褒章 受章。

<グループ展>

  • 2006年 横浜美術館「日本×画展」
  •  2007年 フランクフルト応用芸術美術館「Manga Mania」展
  •  2007年 インドネシア ジョグジャ・ナショナル・ミュージアム他「KITA!!:Japanese Artists Meet Indonesia」展
  •  2009年 京都 二条城 他「「観〇光」KANHIKARI Art Expo」展
  •  2011年 広島市現代美術館「ブリキの方舟」展
  •  2012年 六甲山カンツリーハウス他「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2012」展
  •  2012年 「第15回オランダ国際アニメーション映画祭」などにて、ゆるめ~しょん『3月11日のかけら(pieces of 3.11)』上映。

<個展>

  • 2006年 「第33回アングレーム国際漫画フェスティバル」において、市庁舎でライブペインティング、サン・シモン館で作品展示
  •  2007年 広島市現代美術館「オヤジの世界」
  •  2012年 横浜市民ギャラリーあざみ野「ゆるとぴあ ーボクたちは世界をボーッと見ているー」
  •  2016年~2017年 練馬区立美術館、刈谷市美術館、伊丹市立美術館、巡回展「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」
  •  art space kimura ASK?にて2004年より王国シリーズ、大回転シリーズ、その他多数展示

<その他の活動>

  •  2006年~ 神戸芸術工科大学 まんが表現学科 教授
  •  その他 日本大学 藝術学部、常葉大学 造形学部 などの非常勤講師
  •  横浜美術大学、九州造形短期大学で客員教授
  •  2007年~2009年 文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 審査委員
  •  2009年~ 「有限会社さるやまハゲの助ロックフェスティバル」主催

小宮山和真展 ーAg Fog-

2019年10月14日(月)~10月19日(土)

open : 11:30~19:00 ( 最終日は17:00まで . 日曜休廊 )

会場 : ASKⓅ(B1F)

略歴

小宮山和真 Kazumasa Komiyama

  • 1970年 東京都生まれ
  • 1989年 東京工業大学工学部附属工業高校 卒業
  • 1993年 サラマンカ大学(スペイン)留学
  • 1994年 東海大学工学部原子力工学科 卒業
  • 1996年 東海大学大学院工学研究科応用理学専攻 修了
  • 2005年 慶應義塾大学文学部美学美術史学専攻 卒業
  • 2009年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科絵画コース 特待生卒業
  • 2011年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域 修了

入選

  • 2007年 第30回 JAG展  入選 東京都美術館
  • 2007年 第57回 流形展 入選 東京都美術館
  • 2008年 第58回 モダンアート展 入選 東京都美術館
  • 2008年 第31回 JAG展  入選  東京都美術館
  • 2009年 第94回 二科展 入選 国立新美術館
  • 2009年 第77回 独立展 入選 国立新美術館
  • 2010年 第78回 独立展 入選 国立新美術館

主な展示

  • 2009年03月「2008年度 武蔵野美術大学造形学部 卒業制作展」武蔵野美術大学/鷹の台
  • 2009年10月「第5回 Art & Design 国際講評会 ソウル 2009」弘益大学/ソウル 韓国
  • 2010年01月「New Year Selection 2010」GALLERY ART POINT/銀座
  • 2010年05月 POWDER 企画展「こちらタマビ交差点」多摩美術大学/八王子
  • 2010年07月「第7回 Art & Design 2 国際講評会 東京 2010」多摩美術大学/八王子
  • 2010年10月 POWDER 企画展「¥ or ♥」多摩美術大学/八王子
  • 2010年10月 個展「小宮山和真展 -ラントシャフト-」多摩美術大学/上野毛
  • 2011年01月 POWDER 企画展「しばる x しばられる」 ギャラリー檜 B・C/京橋
  • 2011年02月「第34回 東京五美術大学連合 卒修展」国立新美術館/六本木
  • 2011年07月「あお・蒼展 2011」gallery みるめ/調布
  • 2012年03月 個展「小宮山和真展 -斜景-」銀座アートスペース/銀座
  • 2014年10月 個展「小宮山和真展 -黙考-」ASK?P/京橋
  • 2015年05月 個展「小宮山和真展 -黎の思案-」巷房・階段下(地下)/銀座
  • 2017年10月  個展「小宮山和真展-思惟の拘泥-」ASK?P/京橋

所属学会:日本原子力学会、美学会

和栗玲子「半径1キロメートルの風景」

2019年9月16日(月) ~ 9月21日(金)

open : 11:30~19:00 ( 最終日は17:00まで . 日曜休廊 )

会場 : art speace kimura ASK?(2F)

善福寺川ーNo1 2018年 P12 アクリル・キャンパス
大宮町ーNo1 2018年 F12 アクリル・キャンパス

大学で油絵を学んだ後、20歳代はカラフルな油絵を描いていました。30歳になった年に、ニューヨークに移り住みました。向こうで、自分の見た夢を白黒で描いたり、紙にコーヒーや紅茶で色を付けて絵を描いたりして、だんだん色が消えていきました。その後、しばらく絵が描けなくなった時期があって、リハビリ的に家族の絵を子供のように描きなぐった後、近所の風景を少しずつ描きだすようになりました。

そんな時、23年ぶりに日本に帰ることになりました。その時見た東京の風景は、あまり美しいと思えず、建売住宅や、電柱がうるさく感じられ、むしろあまり見たくないような風景でした。

それでも、風景を描きたいと思ったので、仕事帰りの道筋や、自転車でうろうろした時に、あちこちで写真を撮りためて、それを元に少しずつ自分が描きたい風景を見つけて、この2-3年に描き溜めたものが今回の風景画です。

モチーフの風景は自宅から半径1キロメートルくらいの範囲です。何度も現場を見に行けるので、近いほうが都合いいです。

西洋、国内とたくさんの風景画を以前よりみるようになって、多くの絵から影響をうけます。日本の現代でも、素晴らしい風景画を描いている人もいて、刺激を受けています。また、最近知ったのですが、明治の浮世絵師が素晴らしい風景画を残しています。素材(私のはアクリル絵の具)や、絵を描く目的は違っていると思いますが、サイズが小さめであることは共通して、とてもやる気をもらいました。私も今の時代の浮世絵(みたいなもの)を描いてみたいと思います。夜の風景も好きですが、もっとたくさん色を作ってみたいです。身近なテーマですが、たまに出会う、描いてみたい風景を求めてまたうろうろ歩き回り、見た人に何かを感じてもらえる絵をもう少し描いてみようと思っています。

見える風景は以前と変わっていないのですが、とてもきれいなものより、少し困ったモデルのほうが、面白い絵が描けることが多いんだなと思います。

略歴

和栗玲子 Reiko Waguri

reikokinwag@gmail.com

  • 1958     東京に生まれる
  • 1981  武蔵野美術大学油絵科卒業
  • 1982     ルミネ画廊個展(東京)
  • 1988  シロタ画廊個展 (東京)
  • 1989     ハートランドギャラリー、グループ展(東京)
  • 1989   渡米
  • (以下 Selected Group Show)
  • 1992     Pleiades Juried Show (New York)
  • 1994   Blondies Contemporary Art (New York)
  • 1996     Audart “ Shrines to Fantasy “ (New York)
  • 1996     Ise Art Foundation (New York)
  • 1999     Art Center of Northern New Jersey,  The 8th Annual National Juried Show,   Honorable Mention (3rd Award)   (New Jersey)
  • 1999     Gallery 128, “ Rewind ” (New York)
  • 2001     Gallery Korea, “ Play “ (New York)
  • 2003     King’s Foot Gallery (Wisconsin)
  • 2007     Painting Direct.com (1995-) Featured Artist
  • 2012     帰国
  • 2014     Bar Last Chance 水彩画展 (東京)

令和元年武蔵野美術大学大学院一年グループ展 「スリーグ~今日も一日朝から晩まで~」

2019年9月30日(月) ~ 10月5日(土) 

open : 11:30~19:00 ( 最終日は17:00まで . 日曜休廊 )

会場 : @ASK? +ASK?Ⓟ

私たち9人は今後の版画界を牽引していく同世代のチームメイトであると同時に、

お互いがぶつかり合うライバルである。

いわばこの展示は次世代版画界のオールスターゲームである。

玉川上水と畑に囲まれた武蔵野美術大学のキャンパスで、

今日も一日 朝から晩までそれぞれがトレーニングのようにコツコツと制作に勤しんでいる。

選手紹介

岩下見里、周昊、関萌瑚、竹内志織、鄒晧雲、関田橘、富永華苗、中村朝咲、早川佳歩