「キオクを体験する」

■会       場 : art space kimura ASK?P

■会          期 :2025年11 月 17 日(月)-11月26日(水)※日曜休廊

       11:30~19:00

※京橋のASK?では最後の展覧会となります

大阪大学中之島芸術センター基盤研究Ⅲ事業に位置付けられたプロジェクト「体験を志向する技術」で始動した文理融合研究の成果を示します。

「記憶」をテーマにした本研究は、郡司ペギオ幸夫(早稲田大)が提唱する「天然知能」の創造モデルに現れる「トラウマ構造」に基づいています。トラウマ構造とは、AでもありBでもあるという肯定的矛盾とAでもBでもない否定的矛盾が、同時に成立し、そのことでそれぞれの矛盾の強度を薄めるという構造です。
この構造で特に否定的矛盾がどのように、いかに構成できるかということが、創造性と強い関連を持つと考えています。このトラウマ構造における否定系の構成を、「記憶」という観点で共同研究し、「プロトデジャヴを発生させる装置」を構築することを目指しています。

本展ではその研究成果の一端を、実験的な映像表現、インスタレーション、絵画によって示します。

[研究構成員]
黒木萬代(哲学、少女論)
郡司ぺギオ幸夫・早稲田大学教授(天然知能研究、理論生命科学)
笹井一人・茨城大学教授(複雑系科学、エージェント工学)
谷伊織・神戸大学助教(感性情報学、生物計算機)
中村恭子・大阪大学准教授(日本画、芸術基礎論)

関連サイト:大阪大学中之島芸術センター「キオクを体験する」第一回研究会

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