時を紡ぐ:潜在、乱れ、そして生の深遠

2024年3月18日(月)~3月23日(土)

11:30~19:00※最終日17:00まで

 art space kimura ASK?(2F)、ASK?P(B1F)

作家 佐藤地央、阿部零、笠原豪

 

本展は、佐藤地央、阿部零、笠原豪の3人によるグループ展だが、空間は作家ごとに区切られ、それぞれの作家性が独立しながら絡み合う。
佐藤地央は直感的な部分を重要視した制作スタイルをとっており、これによってその時の自身が抱く思考や感覚、環境をより自然な流れで作品に表す。 佐藤が 「濃いイメージ」と話す独特な感性がある。

阿部零は日々の生活において個人の感覚や思考などが乱れる瞬間と自他の繋がりをテーマにし、様々な素材をあえて乱雑に用いながら生活の中で研磨された己の主義を一つの作品という形へ成させ、それらは鑑賞者一人一人を乱し、様々な繋がりをつくる。
笠原豪は日常の見落としてしまっている幸せや生命の起源や意味に関心を持ち、油彩でそれらを表現している。作品たちはどれも一概には言い表せないような主張や問いなどを想像させる含みを持ち、鑑賞者に些細な幸せの気付きや生の不思議を感じさせ、契機をつくりあげる。
3人がこれまでに経てきた全てを凝縮させ、今をそれぞれの作品に表し、鑑賞者一人一人に変化や起点を生み、それぞれの今後に作用する。変えがたい時間と空間を生み出す。

阿部零『My Shqua 』制作:2023年サイズ:610×910mm
素材:塩ビ板・写真・油彩・アクリル・イヤホン

 

笠原豪『幸拾い』制作:2024年サイズ:227×158mm
素材:油彩、キャンバス

 

佐藤地央『覗き 』制作:2024年サイズ:1167×910mm
素材:パネル。アクリル、ペン、パステル

略歴

阿部零

2002年 神奈川県生まれ

2021年 和光⼤学表現学部芸術学科 ⼊学

笠原豪

2002年 神奈川県生まれ

2020年 高校生国際美術展 佳作賞

2021年 和光大学表現学部芸術学科 入学

2021年 公募展「二十歳の輪郭」 出展

2022年 和光大学 詫摩ゼミ展 出展

2022年 和光大学 詫摩ゼミ展「直に触れる」出展

2023年 和光大学 椛田ゼミ展 出展

2023年 和光大学椛田ゼミ展「imagine」出展

佐藤地央

2002年 神奈川県生まれ

2022年和光大学入学

2023年椛田ゼミ展「スイッチ」(和光大学パレストラ)

2023年椛田ゼミ展「imagine」(和光大学パレストラ)

中村恭子・郡司ペギオ幸夫展「BOG BODY—召喚される身体」

■会       場 : art space kimura ASK?/ASK?P

■会          期 :2024年2 月 19 日(月)-3月2日(土)※日曜休廊

       11:30~19:00※最終日17:00まで

※トークイベントは2/23(金祝)14:00 より開催予定

肉体は自明ではない

湿地の奥、抽象の果てに召喚される

■中村恭子 略歴

中村 恭子 Kyoko Nakamura

長野県下諏訪町 生まれ

2005年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻 卒業

2010年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画研究領域博士課程 修了、博士(美術)

現職 大阪大学中之島芸術センター准教授、東京外国語大学AA研フェロー、早稲田大学総合研究所招聘研究員

主な展示歴

もんぜん千年祭2024(信州善光寺本坊大勧進紫雲閣/長野 2024)、大阪大学中之島芸術センター開館記念 中村恭子日本画作品展「風景の肉体」(大阪大学中之島芸術センター/大阪 2023)、N-ART展2022 vol.1(ガレリア表参道/長野 2022)、長野県文化振興事業「Re-SHINBISM 1」(ギャラリー82/長野 2022)、諏訪市美術館令和4年度特集展示:中村恭子日本画作品展「脱創造する御柱」(諏訪市美術館/長野 2022)、中村恭子展「首を擡げたアルシブラ」、中村恭子「皿鉢絵巻展」、中村恭子・郡司ペギオ幸夫刊行記念「TANKURI 創造性を撃つ」展、中村恭子日本画作品展「書割少女のアンチノミー」、中村恭子・郡司ペギオ幸夫展「立ち尽くす前縁・立ち尽くされた境界」、中村恭子・郡司ペギオ幸夫展「フーリエの日々」(順にArt Space Kimura ASK?/東京 2016、2017、2019、2021、2022、2023)、中村恭子日本画作品展「書割少女」(新潟大学旭町学術資料展示館/新潟 2022)、中村恭子日本画作品展「書き割りの身をうぐひすは無限小の幸福」(新潟市美術館市民ギャラリー/新潟 2021)ほか多数。

著書

主な著書に中村恭子・郡司ペギオ幸夫『TANKURI 創造性を撃つ』水声社、2018など。

中村恭子ウェブサイト:http://www.kyokonakamura.jp/

郡司ペギオ幸夫 略歴

郡司ペギオ幸夫 Yukio Pegio Gunji

1982年 東北大学理学部地学科 卒業

1987年 東北大学大学院 理学研究科博士後期課程 修了(理学博士)

1999年 神戸大学理学部地球惑星科学科 教授(2014年3月まで)

2014年~ 早稲田大学理工学術院 基幹理工学部・研究科 教授、神戸大学理学部名誉 教授(現職)

主な展示歴

もんぜん千年祭2024(西之門よしのや北蔵/長野 2024)、Alife 2023:無意識的関係性展(北海道大学クラーク会館/北海道 2023)、中村恭子・郡司ペギオ幸夫刊行記念「TANKURI 創造性を撃つ」展、中村恭子・郡司ペギオ幸夫展「立ち尽くす前縁・立ち尽くされた境界」、中村恭子・郡司ペギオ幸夫展「フーリエの日々」(順にArt Space Kimura ASK?/東京 2019、2022、2023)。

著書

主な著書に『原生計算と存在論的観測』(東京大学出版会、2004)、『生命理論』(哲学書房、2006)、『生きていることの科学』(講談社現代新書、2006)、『時間の正体』(講談社選書メチエ、2008)、『生命壱号』(青土社、2010)、『群れは意識をもつ』(PHPサイエンス・ワールド新書、2013)、『いきものとなまものの哲学』(青土社、2014)、『生命、微動だにせず』(青土社、2018)、『天然知能』(講談社選書メチエ、2019)、『やってくる』(医学書院、2020)、『セルオートマトンによる知能シミュレーション―天然知能を実装する』(共著、オーム社、2021)、『かつてそのゲームの世界に住んでいたという記憶はどこから来るのか』(青土社、2022)、『創造性はどこからやって来るか –天然表現の世界』(ちくま新書、2023)ほか多数。

郡司ペギオ幸夫ウェブサイト:http://www.ypg.ias.sci.waseda.ac.jp/

古澤龍個展  Mid Tide

1月15日(月)-1月27日(土)※日曜休廊

11:30-19:00

art space kimura ASK? (2F)

古澤は絵画、映像の領域を横断しながら視覚表現の新しい可能性を探究してきました。2020年から海景の撮影と、その映像への時間軸を操作する手法を用い、映像作品Waves Etudeの制作を続けてきました。風景を時間軸から捉え、波という自然現象に含まれる様々なリズムを掬い上げる独自のアプローチは文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品に選出されるなど評価を得てきました。

そこから発展したMid Tideシリーズは、複数の時間の流れが同時に展開し、それらが空間の歪みへと変質していく表現をさらに深めています。潮の満ち引きがいつのまにか風景を侵食するように、この作品は見る人の知覚の水準に静かに影響を及ぼします。

主催:古澤龍
助成:公益財団法人野村財団、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]
支援:令和5年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業
協力:東京芸術大学大学院映像研究科

■略歴:                                          

1984年東京都生まれ。アーティスト。

2010年東京芸術大学絵画科油画専攻卒業、2012年同大学映像研究科メディア映像専攻修了。

東京芸大大学芸術情報センター教育研究助手、非常勤講師、情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 産業文化研究センター 研究員を経て、2018年より東京芸術大学大学院映像研究科博士課程在籍。

イメージメディアに対する時間と空間を組み替えるコンピューテーショナルな操作や、イメージ定着プロセス自体へのフィジカルな介在により、見る人の視知覚へ揺らぎをもたらす手法を用いる。その中にかろうじて現れる風景をテーマとする。またアーティストコレクティブの「ヨフ」としても活動している。

https://ryufurusawa.com


Coil展 vol.14 OCTAVE

2023年12月18日(月)-12月23日(土)

11:30 – 19:00  最終日17:00まで

女子美術大学大学院美術研究科博士前期課程美術専攻洋画研究領域1年

 art space kimura ASK?P (B1F)



【Coil展とは】

洋画研究領域の大学院生は表現者あるいは研究者としての自立を志して、周りに存在するものを自らに巻きつけるように吸収し、少しずつ芯を太らせています。この未来に向かって日々行う連続的な考察と制作をこの展示で整理し、確かな教養を構築する機会として、今年で14回目を迎えます。


KAO’RUExhibition 18「ボフィーカ:執事ロドリゴ・カッジャーノのつぶやき」 “BOFICCA” - Butler Rodorigo Caggiano 

2023年12月18日(月)-12月24日(日)

11:30 – 19:00

art space kimura ASK? (2F)

写真表現の可能性を信じ、その場にあるものをそのままに撮影する写真表現方法ではなく、「自然が生み出す造形と人工物の融合」をテーマに、「数種の植物」・「グラスアイ」・「和紙」・「リボン」を組み合わせ、自身の世界観を表現するより創作度の高い写真作品を撮影。

また、従来の印画紙プリント法だけではなく、印画紙に金粉・箔を特殊方法によって吸着することで、独特の風合いを持つ作品を作り出し、何枚もプリントができるという従来のイメージではなく、1点物のオリジナル性を持たせている。

また、印画紙プリントのみではなく、数年前より確立してきた、ダイレクト昇華プリント技法を用いて、印画紙ではできなかった大きさのオーガンジー生地への出力プリントによる、空間アートでコンセプトにある創造した世界を表現する。写真技法がベースではあるが新たな表現方法の可能性があることを示していきたい。

個展 KAO’RU Exhibition Vol.18  について

ストーリー

予期せずボフィーカで数年を過ごす事となったA.マルキニ。

そんなマルキニを献身的に支えた執事ロドリゴ。

「彼の支えがなければボフィーカの印象は全く違うものであっただろう。彼には感謝の言葉しかない。」

ロドリゴの視点を通して、ボフィーカの世界観とマルキニの人物像を紹介する

【補足】

*マルキニ回想録 「Memoirs of Boficca 」

8世紀の著述家:アルベルト・マルキニ(Alberto Marchini)によって書かれた旅行記。

*ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」

マルキニ回想録の中に、ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」 という場所を訪れたという記述が残る。

回想録には、ボフィーカの植物や生活する人々の様子が多く書かれており、生き物と自然が調和して暮らす理想の国とされている。ただ、私達の住む世界とは様々な点で違いが見出され、ボフィーカは彼の夢の中に存在した世界なのか異世界へ空間を移動したのか、何処にあってどうやって行けたのか、今もまったく分かっていない。各地にボフィーカの事を指すのではないかと想像ができる伝説や神話を見聞きすることができるがその存在は未だ解明されていない。

略 歴:

KAO’RU® (柴原  薫)

ホームページ : http//:www.kaorushibahara.com

Facebook Page : Photographer KAO’RU | Facebook

Instagram : @kaoru-shibahara

1967年名古屋生まれ

ニューヨークにて活動後、拠点を東京に移す。

広告写真の他に花を中心とした植物・和紙・リボンを使った作品を制作。

亀山トリエンナーレ2017・2022 / Minato Media museum 2021 / 第9回1000の小箱展

85・86・88国展写真部門 / 58回二科展写真部門 /日韓美術交流展


大島由美子展-Releaf,oru-

2023年12月4日(月)-12月9日(土)

11:30 – 19:00(最終日は17:00まで)

art space kimura ASK? (2F)

受賞歴

1981 第15回文化庁現代美術選抜展

2000 安田火災美術財団奨励賞受賞

2018 中川一政賞(春陽展)所蔵

個展

1982  ルナミ画廊 (東京)

1984  村松画廊 (東京)

1986  村松画廊 (東京)

1990、92,94,96,98,2001 日辰画廊 (東京)

2004  小野画廊 (東京)

2006  画廊るたん (東京)

2008  村松画廊 (東京)

2009,12,14,16,18  調布画廊 (東京)

2011,15,18   ギャラリーオカベ (東京)

2012  日仏会館エントランスホール (東京)

ギャレリアモナリサ (パリ、フランス)

2021  art space kimura ASK?(東京)


伊原乙彰 描き続けるということⅧ

2023年11月20日(月)-11月25日(土)※日曜休廊

11:30 – 19:00 ※最終日17:00まで

art space kimura ASK? (2F)

作家在廊日:11/20・11/25 13:00-17:00

「描き続けるということ」のテーマで個展を続けて10年位になる。


この間、自分なりに考え、新しいアイディアや素材を組み合わせて仕事を続けてきているが、この作業を単なる継続とみるか変化とみるか少しづつでも進化しているとみるか。私にとっては毎日のさまざまの作画のプロセスがあって仕事ができてくる。


加齢と共に考える根気が減少してくるのは淋しい限りだが、劇的変化はなくても途中のプロセスが今の仕事を続けさせている牛歩の毎日が何とも楽しい。


それなりの時間をかけて下ごしらえした料理みたいなもので、星の味か学食の味か、各々味わって頂ければ幸である

アクリル・紙 2023年 81×81cm


和田幸三展 ─ 存在の根源を探る・重力の量子化は─

11月13日(月)-11月18日(土)

11:30~19:00※最終日は17時まで

ご挨拶

 平面は面白い。

  抽象平面表現は三次元物理から解放されているので、イメージを自由に広げ、深め、かつ遊びをも表現する事が可能です。描けると言う事は、何と自由か。ギュスターヴ・モローがドガに向かって「何故、目で見えるものしか描かないのか?」と問いかけた言葉は深い含蓄に溢れていると思っています。

 基礎としての素描は具象表現の為だけにあるのでは無く、抽象表現により多くの可能性を与えてくれていると感じています。豊かで深い表現を求め抽象平面造型の可能性を、「描く」というメチエで追求し続けていきたいと決意しています。

<和田 幸三 わだこうぞう>

957×1215mm

■制作意図

造形の基礎を学んで存在の根源にこだわるようになりました。存在の根源は138億年前の宇宙の誕生にあると考えています。ビッグバン以前、インフレーション以前、時間が生まれる直前と直後、宇宙が10-35m程度の大きさで無から有にポッと現れた瞬間など、宇宙誕生には強く興味を惹かれます。太陽や地球の誕生のプロセスは8割方分かっていますが、宇宙の誕生となると時間、空間、物質、エネルギーが一挙に生じるわけですから、次元が全く違ってきます。重力が量子化され、重力量子論が完成されればある程度の説明がつくはずですが、まだまだ時間がかかりそうです。

 重力量子論では方程式で研究成果を語りますが、平面造形でそれを表現するとどうなるのか。一歩踏み出してみたら、普遍性を持つ豊かで深い命題であることに気付かされました。視覚的再現描写とは無縁ですから、自由にイメージを広げることが出来、それが多様な表現に繋がります。  平面造形の基礎である形、空間、質感を意識して、紙に鉛筆という単純明快なメチエで、見て頂くと言うより、感じて頂けるような作品を創ってゆきたいと思っています。

出品点数 
857×2000mm 505×1800mm  957×1215mm  204×800mm
 各1点  
他に 小品を15〜20点程度

2022年2月26日新宿PIT INNにおける音と平面のコラボ PIANO佐藤允彦氏 作品は和田幸三
 
画  歴
<主な個展>
  1971 日本橋 巴里画廊         1999  銀  座 センターポイント
  1972 日本橋 巴里画廊        2001  銀  座  Oギャラリー
  1973 日本橋 アートプラザ            2003  銀  座  Oギャラリー
  1977 銀 座 シロタ画廊              2005  銀  座  Oギャラリー
  1978 銀 座 櫟画廊                  2007  銀  座  Oギャラリー
  1979 銀 座 シロタ画廊              2008  京  橋  かねこ・あーとギャラリー
  1980 銀 座 シロタ画廊       2011  銀  座  Gallery NAMIKI
  1981 銀 座 シロタ画廊              2013  京  橋  ギャラリー檜
  1982 銀 座 シロタ画廊       2015  京  橋  ギャラリー檜
  1983 銀 座 シロタ画廊              2017  京  橋  ギャラリー檜
   1984 銀 座 シロタ画廊              2019  京 橋  art space kimura ASK?
  1985 銀 座 シロタ画廊              2021  京 橋  art space kimura ASK?
  1991 銀 座 Jギャラリー            2023  京 橋  art space kimura ASK?
  1992 銀 座 シロタ画廊
  1994 銀 座 センターポイント

<主なコラボレーション>
   2015,17,19  横浜・関内 Jazz is  Jazz Pianist 佐藤允彦氏と音と平面によるコラボ
     2018  京 橋 art space kimura ASK? 石川忠一画伯と2人展
   2020  新 宿  Pit Inn   Jazz Pianist 佐藤允彦氏、Jazz Bassist坂井紅介氏と
               音と平面によるコラボ
     2020  京 橋 art space kimura ASK? 藤井孝二朗画伯と2人展
     2022  新 宿  Pit Inn   Jazz Pianist 佐藤允彦氏と音と平面によるコラボ
 

佐藤允彦さんの音の力

 佐藤允彦さんの創り出す音は他の追随を許しません。まず、構想のスケールの大きさ、そして緻密さ、それらを表現する左右の手と足のバランス、土台となる体全体の筋肉。全てが1人の人間の中に凝集して、厚く、深く、拡がりのある音に結び付いて行きます。これを生み出す源泉というか司令塔は脳で、どんな脳がどんな働きをしているのか一度見てみたくなります。きっと、大脳基底核までもが迅速に的確に働いているに違いありません。

 佐藤さんの音はまた独特の「間」をも表出してしまいます。音が鳴っていないにも係わらず聴いている者に音を感じさせてしまう、聴いている者を包み込んでいる空間の密度の濃さを維持させているからで、もうこれは極意です。

 その佐藤さんが私の個展のたびに新しく音を創って下さって、個展会場に流れます。これ以上の贅沢はありません。が、それに対峙しうる作品を描くのは当然のことと相成ります。この緊張感を制作の糧にできる己にならなければ、と精進しています。佐藤さんの音は私を育ててくれています。

 


武蔵野美術大学版画院一展

202310月 30日(月)-11月4日(土)※日曜休廊、祝日開廊

11:30~19:00※最終日17:00まで

 art space kimura ASK?(2F)、ASK?P(B1F)

作家 エン ハンギョク/キム リヨン/桑原 佳子/サイ ウヒョウ/シモダ アスカ/曽我 祉琉/田中 千里/チョウ ウリン/永島 実緒/朴 愛里/道又 蒼彩/山田 笑歌

武蔵野美術大学大学院 版画コース一 年の12人によるグループ展です。

私たちは同じ時間、空間を共有しながらも各々が各々の世界で制作をしており確立した個々として対等に関係を築いてきました。この展覧会は確立した個々が互いを打ち消しあうことなくひとつの空間を共有する、言わば制作環境の再現とも言えるのです。お互いを尊重しつつも決してひとまとまりになることのできない私たちによる、様々な展開の版画作品やブックアート等を展示します。是非ご高覧いただければ幸いです。

参加作家

・エンハンギョク 

2023年 思い出 

2018 湖北美術大学版画専攻入学

2022 湖北美術大学版画専攻卒業展 優秀賞受賞

2023 武蔵野美術大学版画コース入学 

 

キムリヨン  

2023年 Hayang 

                                                            2019 中国福州ギャラリー展示

2021  第88回日本版画展受賞入選

2022 ギャラリーカミカワハウス個展                  

2022 上海梧桐美術館展示

2022  第89回日本版画展受賞入選

2022  第49回日常展会長賞

2022  第28回日韓展 銀座クボタギャラリー

2023  第29回韓日展 インサドンHギャラリー 

    

 ・桑原佳子        

2023年 ジジは狙われている

2019 武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻入学

2022 第89回日本版画協会公募展入選

2023 武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻卒業

2023 同大学修士課程美術専攻版画コース入学

2023 第76回女流画家協会公募展入選

2023 桑原佳子版画展 Memories ギャラリーなつか

                

・サイ ウヒョウ

2020 ボクサー

2017 山東大学中国画専攻入学

2018 「皖南·意象ー皖南写生师生作品展」

2019 「壁上丹青ー中国古代壁画臨画展」

2019 「格物致真ー古代絹本画臨画展」

2020「寻源ー中国画作品展」

2021 宛如新生ー山東大学卒業展優秀賞

2023 武蔵野美術大学版画コース入学

・シモダ アスカ

2023 No.

2019 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 入学

2022 「二人展 違和感」ギャラリーイロ

2023 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展

2023 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 卒業

2023 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻版画コース 入学

・曽我 祉琉

2023 ブーケとデビル

2021 「シェル美術賞展2021」入選 国立新美術館(東京)

2021    「油絵学科版画専攻3年生コンクール」板津悟賞 武蔵野美術大学2号館1階・gFAL/FAL(東京)

2022 「第31回全日本アートサロン絵画大賞展」佳作 国立新美術館(東京)

    「第40回上野の森美術館大賞展」優秀賞(彫刻の森美術館賞)上野の森美術館(東京)

     初個展「Hello!」巷房(東京)

     グループ展「Tachikawa Art Break 2022 ST」伊勢丹立川店(東京)

2023 武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻卒業/武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻版画コース入学

・田中千里

2023 都市のリズム

2022 「GLASS GREEN LACE」  巷房

2023 武蔵野美術大学卒業制作展優秀賞

2023 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 卒業

2023 「春のソナタ」UNE Art Project

2023 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース 入学

2023 武蔵野美術大学 前田常作賞

・チョウウリン

2023 銅版画

2019 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 入学

2023 武蔵野美術大学卒業制作展 優秀賞

2023 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 卒業

2023 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース 入学

・永島実緒  

2022  後追い

2019 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 入学

2023 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展

2023 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 卒業

2023 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース 入学

・朴愛里

2023 狭間の木

2021 武蔵野美術大学卒業制作展 優秀賞

2021 第8回山本鼎版画大賞展 優秀賞

2022「In Those Days」GALLERY MoMo Ryogoku

2023 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻版画コース 入学

2023 IAG AWARDS 準IAG大賞、ギャラリー上り屋敷賞

2023「Life as usual」Gallery FACE TO FACE

2023「Self-Portrait」GALLERY MoMo Projects

・道又蒼彩

2023カフカの階段

2023 武蔵野美術大学卒業制作展 研究室賞

2023 川上澄生木版画大賞展入選

2023 武蔵野美術大学 大学院造形研究科 美術専攻版画コース 入学

2023 第3回anonymous collection優秀賞

2023「own pace」art gallery aaploit

・山田笑歌

2023 dusktodawn

2019 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 入学

2023 度武蔵野美術大学 卒業・修了制作展 研究室賞

2023 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 卒業

2023 同大学大学院造形研究科修士課程美術専攻版画コース 入学

2023「スクエア ザ ダブル vol.16」フリュウ・ギャラリー

2023「第2回FEI PURO ART AWARD」 スタンダード部門

 


「私の線・AI の描画」人工知能画家・静 14 号展

10月23日(月)-10月28日(土)

11:30~19:00※最終日17時まで

作家 迎山和司

 art space kimura ASK?P (B1F)

《生成された例(飼い猫のルルとミミ)》

「最近のAIによって描かれた絵を自分の作品だと主張する行為をどう思いますか?」

先日、学生に問いかけられた質問です。

近年、AIによってプロンプトだけで生成した絵を自分の著作ということに議論が起きているようです。

私自身はそのような人たちには興味をもっていません。

しかし、学生に答えるために最近の私のやっている絵をみせてこういいました。

「これらは私の絵を学んだAIが描いた絵です」

「これらの絵の線は確かに私の線だと思う。でも私はこうは描かない。

私の線なのに私の予想を超えた絵が出てくる。これはとてもおもしろい」

私はこう続けました。

「だから、私はむしろこの技術のおかげでよりたくさん絵を描くようになった。

今は毎晩描いている。どんな絵ができるか楽しみだから」

私はさらにこう続けました。

「とはいえ、絵も含めた創作は、描く側だけでなく観客もいるから成り立つ」

「そして観客は創作に対する生半可な行為を容赦なく見抜く」

「その観客の鋭い目を意識していればこだわるべきはそこではないとわかるだろうね。

結局、表現は野蛮で残酷なものだよ(だから美しくもある)」

これが私の答えです。

人工知能画家・静(しずか)は自律的に絵を描くコンピュータ・プログラムです。静は 2000年より制作を開始し、様々な変遷を経て現在は 14 号です。かつては大量の絵から特徴抽出してルールをつくり一枚の絵を作っていました。そしてここ数年はマンガを対象にしています。マンガの自動生成は現在も継続していますが、今回はマンガ AI の展示はお休みして、画像生成 AIの可能性に注目し、再び一枚の絵を展示することにしました。
今回の展示は、私(迎山)の線と私の記憶(これまで撮りためた写真)を学習した AI が描いた絵です。モチーフは私と暮らしている猫たちなどです。また、展示が訪れた人に楽しんでだくために、似顔絵を生成するデモも展示する予定です。
静の制作目的はヒトの創作行為の本質を知ることです。学習型モデルの AI を用いて、コンピュータとヒトを対比させると、ヒトの創作行為をコンピュータで置き換えられる部分と置き換えられない部分が明確になります。この違いを考察することは、ヒトの創作行為の本質を知ることにつながります。
今回出来上がった絵を眺めると、これらは確かに私の線であることは違いないと思いました。
しかし、同時に私はこのように描かないとも思いました。私の線であるにも関わらず、私ではない「何か」が描いた絵を目の当たりにすることはとても不思議な気分になります。
このように私にとって人工知能画家は、ヒトの認知と表象の哲学的探求であって、ヒトを超える創作機械を作る事ではありません。そして、このような展示が訪れた人の知的好奇心を刺激する事につながればよいと考えます。

■略     歴
公立はこだて未来大学システム情報科学部情報アーキテクチャ学科 教授
1968 年 兵庫県神戸市生まれ
1998 年 カリフォルニア大学サンディエゴ校芸術電算研究所客員芸術家
2000 年 プリ・アルス・エレクトロニカ 2000 ネット部門 入賞
2001 年 Siggraph2001 アートギャラリー 選出
2002 年 第 10 回フィンランド人工知能学会全国大会 論文採択および口頭発表
2008 年 ISEA2008 口頭発表 (シンガポール)
2011 年 FILE2011 選出 (サンパウロ/ブラジル)
2013 年 SiggraphAsia2013 アートギャラリー 選出 (香港)
2016 年 パリ東大学マルヌ=ラ=ヴァレ校 IMAC 招待講師
2020 年 手塚治虫 AI プロジェクト TEZUKA2020 参加
2022 年 池袋アートギャザリング公募展漫喜利部門入選(奨励賞)
2022 年 個展「人工知能画家・静 12 号」 (Art Space Kimura ASK?P)

本展覧会の AI モデルは StableDiffusion1.4 モデルからを生成しました。
このモデルのライセンスは The CreativeML OpenRAIL M license です。
本モデルおよび展示もこのライセンスを遵守します。
https://huggingface.co/CompVis/stable-diffusion-v1-4