斎藤 國靖


「仮説としての絵画」



2016年11月21日(月) ~ 11月26日(土)

open : 11:30~19:00 (最終日は17:00まで)


会場 : art space kimura ASK? (2F)





一枚の絵画における形のなりたちを、二つの表現形式で描いてみる。
線による表現と色面による表現を、それぞれ相対化しながら成立させてみたい。


 かつての西洋絵画では、中世からルネッサンスにかけて線中心の表現方法であり、油彩画の誕生以後は、線が排除され色面によって形が成立している。近代になって、線と色面の両方が用いられるようになるが、それは抑制されたヴォリューム表現のなかで、線と色面が止揚されるが如く総合された絵画となっている。

 一枚の絵画のなかで、二つの表現形式を止揚するのではなく、相対化した絵画は、総合化された空間を呈示することなく、一つの仮説としての絵画空間となるのではなかろうか。

上: 仮説としての絵画 2016
下: 仮説としての絵画 2014
 


斎藤國靖 Kuniyasu Saito

【略歴】

1942年 栃木県に生まれる

1981年 紀伊国屋画廊個展(同 '87 , '89 , '03 , '09)

1982年 ポルタ・ディ・リペッタ画廊個展    (ローマ)

1983年 L I C画廊個展             (イタリア・アヴィツァーノ)

1984年 オスナブルック私立美術館個展     (ドイツ)

2004年 ディスタンス展            (栃木県立美術館)

2009年 「絵の力、絵具の魔術」        (武蔵野美術大学美術館)

2012年 「継がれるもの―語りえぬもの」    (武蔵野美術大学美術館)

       武蔵野美術大学教授退任記念展     (武蔵野美術大学美術館)



■出品作品:

194×112cm , 194×194cm , 194×112cm  (3点組)
163×163cm , 163×163cm   (2点組)
91×91cm , 91×91cm  (2点組)
181×181cm
91×91cm           その他小品5点
素材:エマルジョン下地上に油彩、テンペラ、金箔等使用

 


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