伊原 乙彰

― 描き続けるということ ―










2016年11月14日(月) ~ 11月19日(土)

open : 11:30~19:00 (最終日は17:00まで)


会場 : art space kimura ASK? (2F)

 

(72.7×72.7)×2枚 上:16c-47  下:16c-48


 京橋での個展も11回目を迎えることができた。

 前回の個展から2年、大病をして絵が変わっていくのを感じる歳になり、直接的モチーフから少しずつ距離を置いて描いていけるようになった。

 人の塊、そして輪廻のことなどが屡々頭の中を横切る。前世は過去のことで子供が親を選べないと同じとしか考えられない。私が今興味があるのは現世の私が如何に生き、何を考え、仕事をしているかということ。そしてその積み重ねられた魂がどんな形で来世につなげられるかだ。

 今回の個展は初めての試みとして、同サイズの絵を上下2枚に陳べることで成り立つようにしてみた。下段が現世、上段が来世と考えている。

 現世の私と来世に輪廻していく次の人とは知る由もないまったくの別人だ。それをはっきりさせるために敢えて1枚の絵に描かずに現世に1枚、来世に1枚とした。

成功するかどうかは個展の終わったあとに自然に答えが出るはずで、その答えが次の個展のテーマになるだろうと思っている。

素材:アクリル、ジェッソ、カンバス

サイズ: 2点組 154×72.7 97×50 46×22.7 等 20点位





伊原 乙彰  Otoaki Ihara

【略歴】

1930年    東京に生まれる

1953年    東京芸術大学油絵科卒業

1955年    渡仏

1957-63年 パリで制作 グループ展などで作品発表

東京    ギャラリー山口 (1998年,99年,01年,02年,04年,06年,08年)

      ギャラリーASK? (2010年,12年,14年)

その他   グループ展等開催

 


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