申栽和 Shin Jaehwa

「 あ る 反 復 」



2014年6月2日(月) ~ 7日(土)

open : 11:30~19:00 (最終日は17:00まで)

会場 : art space kimura ASK? (2F)


 

"untitled"(2013)228x160mm



 

― 記憶と反復について ―

 理解できないにも拘らず、ある特定の行動を反復してしまう時がある。そういう行動は大抵、問題が起きない限り気づかずに続く。しかし、それが日常生活に支障をきたしてやっと、何かしらの「してしまう」特定の行動に気付き「何故」という疑問を問い掛け始める。

 「何故」明らかに自分に害になることが分かっているにも拘らず、ある行動を反復してしまうのか。このような強迫的反復の背後には何があるのか。

 このような疑問が絶えずつきまとっていた。これらは、食べるという行為を、強迫的に反復した私の経験から始まったが、この根源を探っていくと「記憶」という極めて普遍的なものが関係していた。

 その「記憶」というものは、経験当時には理解できなかったが、私の中に強烈に残っており、後に何の前触れもなく突然、奇妙で不安な感覚と共に現れ、我々を捉えては消えることを繰り返していく。これが現れる度、理解できない反復行動も行われる。「記憶」の反復が、行動の反復をひきおこす。

 我々が「記憶」という目に見えない、手で摑めないものに気づくことができるのは、それが影響を及ぼし行動となって何度も現れるからだ。

 この展覧会では、 「反復」するという行為を美術表現として置き換えることで、繰り返し現れては消える「記憶」を、存在と非存在の間にあるものとして表現につなげようと試みた。







 
【 申栽和 Shin Jaehwa 】
1981
2006
2008
2010
2013
韓国生まれ
韓国高麗大学美術学部卒業
東京学芸大学教育学部研究生
武蔵野美術大学大学院造形研究科博士前期課程美術専攻修了
武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程
造形芸術専攻作品制作領単位取得退学
■ 個 展 
2013
2010
「博士後期課程研究発表展」  Fine Art Laboratory 武蔵野美術大学、東京
「INFRAMANCE」 GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE 、東京
■ グ ル ー プ 展  
2013
2010



2009
2008
2007


2006
2005
「CHALLENGE ART IN JAPAN 2013」、駐日韓国大使館韓国文化院、東京
「修士課程修了展」武蔵野美術大学、東京
「80周年ムサパチ展」東京都美術館、東京
「五美大展」国立新美術館、東京
「グループ展」GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE、東京
「YOUNG IMPRESSION展」武蔵野美術大学、東京
「MINDSCAPES展」Art center On Going、東京
「日韓交流展」東京学芸大学、東京 
「VIAART2007展」シンワアートミュジアム、東京
「未来の巨匠達展」Merrill Lynch、東京
「日韓交流展」高麗大学、ソウル
「日韓交流展」東京学芸大学、東京
「高麗大学美術学部卒業制作展」高麗大学、ソウル



 
 TOP