■内容
「時明り」とは、「雨天のとき、時々雲が薄れて明るくなること」をいいます。
いつからか、日常の中で出会った光景と、この言葉のもつイメージが重なり合い、私の中に根をおろしました。
上に覆った絵具の間から下の層の絵具が見え隠れするといった画面上の作業の痕跡が、いつしか、
目にした光景の表層や、言葉の直接的な意味合いを超えて、より純度の高い結晶のように昇華されることを願っています。
■作家略歴
1979年 奈良県生まれ
2001年 慶應義塾大学文学部卒業
2006年 多摩美術大学造形学科卒業
2008年 多摩美術大学大学院美術研究科日本画専攻 博士前期課程修了
■展示歴 :
2006年 四人展(小野画廊U/東京)
シェル美術賞展(ヒルサイドギャラリー/東京)
2007年 個展(Gallery b.Tokyo/東京)
グループ展『3+』(画廊宮坂/東京)
2010年 個展(ASK? art space kimura/東京)