■内容 :
謹啓
相変らず危うい地球上の日本列島ぐらしですが、日本の人口の3分の2が観測できる金環日食が5月21日に仰観できます。
太陽と月と地球が一直線に並び、宇宙の神秘的な幾何学性を感じる「光の輪」が、揺れる大地を照らすのです。それは、深刻な現実に対応する人々の希望を労り、個々人の遺伝子に潜む古えの記憶を慈しみ、鎮め、魂を癒し、ゆかしい霊性をも目覚めさせることだろう。
思いがけない日々に驚いているが、自然の恵みに感謝し、共生の絆を思いやり、もののあわれな全ての生命波動に感情移入を深め、「ANIMART」を試みている。天地を巡る浄化水を含ませて創作した墨描と、稀有な出会いに励まされた映像作品を展示します。
敬白 玄亀阿仁摩
拝
■略 歴:
1940年東京生まれ。
サントリー宣伝部嘱託、サン・アド創立メンバーとして「黒澤明」篇など多様な広告表現を試みる。
同時に、国内外で絵画や実験的な映像、アニメーション作品を制作、発表。
現在STUDIO・ANIMA主宰、絵画・映像に加え、墨描試筆の表現活動を続け ている。
主な作品に、フランス・エルメス社依頼による墨描の瀧屏風絵と那智大瀧を撮影した特殊映像を融合する『浄化』、日仏の撮影監督、宮川一夫とアン
リ・アルカンの出会いを記録した映像作品『反射スル眼』など。
雅号・玄亀阿仁磨。
亀井武彦(雅号・玄亀阿仁磨) TAKEHIKO ANIMA KAMEI
ARTIST(画家、映像作家、墨描家)
1940年東京に生まれる。多様な芸術表現を学びサントリー、サン・アドの嘱託を経て
国内外で絵画及び映像作品を制作、発表。
1966年、カナダに長期滞在して絵画、映像作品を制作、その後諸外国で作品を発表。
美術館、財団、個人に所蔵され受賞歴多数。
1981年以降、「ANIMART」と命名した創作活動を試みながら、写真、絵本、広告の表現と
共に、幼い頃から親しんでいた墨描による作品を発表し始める。
1999年1月、フランスのエルメス社の依頼により、宇宙を巡る水を描いた屏風絵と、
那智瀧を撮影した特殊な映像とを融合する「浄化」展を開催。
4月、NTT社の依頼により、日本文化を海外に紹介する映像作品「笙」を監督。
2000年1月、数寄和ギャラリー企画による軸装展「玄亀墨息」を開催。
8月、日仏の撮影監督の出会いを記録した映像作品「反射スル眼」を宮川一夫一周忌に発表。
2003年4月、HBギャラリー企画展「玄亀素描」を開催。
2004年1月、アートスペースキムラASK?企画展「玄亀眩観」を開催。
2006年、数寄和大津ギャラリー、アートスペースキムラASK?企画展「墨描」を開催。
2007年、HBギャラリー企画展「にもかかわらず」,「いきあいし」著書原画を発表。
ドイツ・ケルン、日本文化会館「日本アニメーションの半世紀」展に出品。
2008年、数寄和ギャラリー企画展「光と水と墨の息吹」を開催。
2011年1月、数寄和ギャラリー企画展「玄亀墨描」を開催。
●映像作品
「お月さまの話」「穴」酒井睦雄原作、柳原良平制作。
「幻笑」草月実験映画祭参加作品。
「THE FLOWER」カナダ、A・G・G委嘱作品。
「玩具」坂根進監修、カルロス・マルキョリ共同監督、サン・アド制作。
「SIGNAL」「女と部屋と音楽」「PIANO」スタジオANIMA制作。
「田中眠・ハイパーダンス」工作舎委嘱作品、松岡正剛共同制作。
「TRIP OF LIPS」資生堂委嘱作品、東北新社制作。
「坂田栄一郎・注文のおおい写真館」作家委嘱作品、仲畑広告製作所共同制作。
「植田正治・IMAGES」作家委嘱作品、CRASS(田村実)共同制作。
「COSMIC WATER」エルメス社委嘱作品、PYRAMID協力、スタジオANIMA制作。
「反射スル眼 宮川一夫とアンリ・アルカン」宮川家、スタジオANIMA共同制作。
●著作
「12人の作家によるアニメーションフィルムの作り方」(主婦の友社)
絵本「かぐや姫」井上ひさし・文(コンサート・ホール・ソサエティ出版)
創作絵本「ほしのはな」(福武書店)
絵本「トイレの前は気をつけよう」仲畑貴志・文(TOTO出版)
御瀧素描「瀑」唐仁原教久・編(HB VISUAL BOOK H・B・G出版)
「にもかかわらず」(HB VISUAL BOOK H・B・G出版)
「いきあいし」(HB VISUAL BOOK H・B・G出版)