「ASK?映像祭2012」を開催いたします。
2004年に行った映像コンペティションをきっかけに翌年からスタートしたこの映像祭も今年で8回目となります。(コンペは9回目)
小規模な映像祭ですが、公募によって今後を担う作家を発掘するとともに、多様なジャンルの映像作品を紹介することに努めてきました。
今回は、前年に続いて80年代の自主制作アニメーションを特集するほか、日本のビデオアート史を検証する「キカイ デ ミルコト」、
ASK?映像祭第一回コンペティションのグランプリ受賞者である和田淳の作品集などを上映します。
パンフレットPDFデータはこちら
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ASK?ではおなじみの久里 洋二によるセレクション・プログラム。【一部16mmフィルム上映を予定】 |
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「頭の中のくるみ」 2007年 24分
実験アニメーションとして制作された
この作品はベートーベンの交響曲
(交響曲NO.8 in F.Op.93)にあわせ
て制作。上映 16mmフィルム
他 短編上映予定 |
■久里洋二プロフィール■
1960年、真鍋 博、柳原 良平とともに「アニメーション3人会」を結成し、戦後の自主制作アニメーション の草分けとなる。ヴェネチア映画祭サンマルコ獅子賞など、国内外の映画祭で多数の受賞歴をもつ。1964年からNTVの深夜番組「11PM」に18年間毎週短編アニメーションを発表した。現在は、若いアニメーターの育成に力を注ぐとともに、精力的に作品制作に取り組んでいる。柑綬褒章、紫綬褒章、旭日小綬章受賞。2012年ザグレブ国際アニメ映画祭では特別功労賞受賞。
2003年よりart space kimura ASK?にて毎年個展を開催。 |
1980年に結成された「アニメーション80(はちじゅう)」は、当時の自主制作アニメーションを代表するグループのひとつである。
さまざまな技法を用いた自由な作風で知られて いて、アニメーションを広く捉えた斬新な作品を制作した。Part1では、第一回発表会に
参加したメンバーから、IKIF(木船徳光・石田園子)と浅野優子の作品を上映する。
「アニメーション百科」 1980-1985年 6分53秒
「CIRCLE」 1981年 4分
「FACE+」 1982年 2分30秒
「走馬燈(一)」 1982年 2分30秒
「回転AB」 1983年 2分05秒
「SCRIBBLE BORD 砂鉄編」 1986年 2分30秒
「カメラオブスクラ(2)」 1983年 6分
「阿耳曼陀羅(二)」 1986年 5分20秒
「スクリーン・トーン・ミュージック」 1992年 5分
「アニメーション百科デジタル」 2006年 2分05秒
「トロルミニカ/ Troreminica」 2011年 3分11秒 |
「螺旋迷宮」 1982年 2分30秒
「鳥たちの棲むところ」 1983年 2分
「木の中刺す魚の気」 1985年 5分50秒
「紙の家」 1986年 2分
「五つの指の庭」 1988年 5分
「蟻の生活」 1994年 14分
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Part2では、第一回発表会に参加したメンバーから、飯面雅子、昼間行雄、関口和博の作品を上映する。 |
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「MANDARA」 1978年 3分
「STEP」 1980年 3分
「eight eight」 1991年 3分
「プラネット」 2000年 4分
他
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「プリズム」 1988年 10分
「COMPARTMENT」 1995年 5分
「REN」 2006年 3分
「葬送特急」 2011年 6分
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「浮遊卵」 1980年 2分30秒
「姫如苑」 1982年 2分30秒
「泡蟷螂」 1983年 2分
「Blue Camisre」 1985年 3分
「土曜日にサヨナラ」 1987年 3分
「安珍清姫」(サンド・パフォーマンス) 2012年 10分 |
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1980年を 前後して、いくつもの自主制作アニメーションのグループが誕生し、アニメーションの制作はブームといわれるまでになった。しかし、
デジタル技術がまったく登場していない当時、作家たちはいかにして作品を制作し、活動を続けていたのか。このトークのコーナーでは、
貴重な映像資料なども上映しつつ、最初期のアニメーション80に参加 したメンバーに当時のアニメーションをめぐる状況について語ってもらう。 |
出演 / 小出正志、昼間行雄、IKIF、浅野優子、飯面雅子
司会 / 西村智弘(映像評論家) |
※出演者は変更になることがあります。 |
ASK?映像祭初回大賞受賞者の和田淳さんがこのたびベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞されました。これを記念して初期の作品を含め、
全作品を上映いたします。 ASK?映像祭が若い作家の登竜門になることを願います。
「夢現」 2002年 3分30秒
/ 「このマヨネーズはゆるすぎる」 2002年 2分20秒
「笛」 2002年 5分40秒 / 「kiro no hito」 2003年 9分40秒
「蠕虫舞手」 2004年 6分20秒 / 「子供の廻転の事」 2004年 2分50秒
「係」 2004年 6分15秒 / 「鼻の日」 2005年 9分30秒
「やさしい笛、鳥、石」 2005年 3分30秒 / 「声が出てきた人」 2006年 4分30秒
「そういう眼鏡」 2007年 5分40秒 / 「わからないブタ」 2010年 10分10秒
「春のしくみ」 2010年 4分20秒 / 「グレートラビット」 2012年 7分12秒
■和田淳プロフィール
1980年兵庫県生。大阪教育大学、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院で映像を学ぶ。
各国内外の映画祭にて多数受賞。現在、大阪教育大学非常勤講師、日本アニメーション協会会員、合同会社CALF所属。
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60年代半ばにポータブル・ビデオが市販され、この新しい映像メディアを使ったさまざまな作品が生まれた。コンピュータの普及していなかった
当時、ビデオアートは最先端の映像表現であり、多様な可能性を秘めていた。国内外の作家や評論家による証言と作品の紹介によって、
その黎明期をたどったのが本作だ。メディア芸術の起源であるビデオアートの貴重な記録。
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「キカイ デ ミルコト-日本のビデオアートの先駆者たち-」2011年
監督 瀧健太郎
カメラ 大江直哉
企画・制作 VCT/ビデオアートセンター東京
助成 独立行政法人日本万国博覧会記念機構(2011年)
国際コミュニケーション基金(2007) |
主な出演者
阿部修也、安藤紘平、飯村隆彦、
出光真子、かわなかのぶひろ、
久保田成子、 小林はくどう、中島興、
中谷芙二子、萩原朔美、 マイケル・ゴールドバーク、
松本俊夫、山口勝弘、山本圭吾、和田守弘
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■8月2日
対談:「ビデオアートの過去と未来」
瀧健太郎×西村智弘(映像評論家) |
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キカイデミルコト公式HP
http://kikai-de-mirukoto.vctokyo.org/ |
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大
賞 「布団」 水尻 自子 2012年 6分
布団の中に入り、頭に浮かぶ記憶、想像する此の先、思い起こす感触、染みついた性、
何もかも一緒に気持ちよくとろけていく。布団の中で、身体が感覚を求めて彷徨う。
久里洋二賞 「くつした」 加藤 郁夫 2012年 7分14秒
西村智弘賞 「ヨナルレ Moment to Moment」 中田 彩郁/サキタニ ユウキ 2011年 8分
A S K ? 賞 「食べる人たち」 村本 咲 2012年 2分58秒
入 選 「櫻本箒製作所」 告畑 綾 2012年 9分 / 「まっすぐな道でさみしい」 岡本 将徳 2012年 5分53秒
「水中融和」 根本 真希代 2011年 9分 / 「ほこり犬のはなし」 池 亜佐美 2011年 3分30秒
「パブリックと庭」 林 紗綾香 2012年 4分 / 「awaiting」 金 學鉉 2012年 3分30秒
「The surface of the earth」 高田 苑実 2012年 6分 / 「The Man Who Are
an Apple」 朱 彦潼 2012年 3分57秒
「うのみ」 本田 康明 2011年 3分53秒
【久里洋二セレクション】
「A Miniature Earth」 栗原 啓 2012年 1分44秒(CG賞) / 「しあわせのちょきんばこ」 西山
博文 2012年 4分53秒(キッズ賞)
「SWEET GARDEN」 信耕 ミミ 2012年 5分(新人賞) / 「まえだかるた」 前田 結歌 2012年 10分
「black board story」 武藤 達也 2012年 3分 / 「いと恋し」 倉橋 一平 2011年 8分
「ぶらりん」 沼田 友 2011年 5分
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ここ数年で急速に普及したデジタルフォトフレームによる作品を展示及び販売をいたします。
機器の特性をいかし、人気の作家の映像作品をご自宅のリビングや自室でお気軽に楽しめます。こうご期待! |
■ 出品予定作家 ■
赤坂有芽 久里洋二
佐竹真紀 しりあがり寿
三原 回 古川タク
水江 未来 若井 麻奈美
etc.
*作品詳細については、お問い合わせください。
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