■内容 : 映像インスタレーション
風車は風を受けて回る。
ひとつはクリーンエネルギーの象徴として。
ひとつはロイスダールの絵画のように。
かつてのオランダのそれには、風車守が暮らし水を掻き出していた。
オランダはオランダ人が造ったという言葉が示すように、国土が国民の手によって培われ、その精神は国の勃興より5世紀経た今も息づいている。
生活の基盤を市民が担っているという意識。そして、その自覚。
東風吹かば、あの日失った幻想を取り戻せるだろうか。
■作家略歴
1981年大阪生まれ。
2009年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
主な出展に、第9回文化庁メディア芸術祭、同山口展、同シンガポール展。
3Dヴィジョンズ/東京都写真美術館 等。