intermission 大谷楽/白石諒男/三原回 2010年1月25日(月)〜 1月30日(土) 11:30〜19:00(最終日17:00まで) 三原回、白石諒男、大谷楽。この3人は和光大学芸術学科で同学年であった若い作家たちだ。当初3人は若者に典型的な純真さでペインターを目指していたが、学生生活後半で目覚ましく心境を変化させ、建築空間とも関与する制作に傾斜しはじめた。 毎年学内で開催される企画「アンデポンタン」で、白石は丘の頂に光る物体(光源が仕込まれた小型テント)「コンタクト」を設置、宇宙的な物質の不思議さを寓意的に表象した。三原はホワイトキューブの一隅で換気扇がゆっくりと回転する=部屋にはなにもない作品「Fan」で話題を呼び、その後、蛍光灯が寿命直前のように点滅する作品を展開している。いまでも平面作品を描いているのは大谷だけだが、彼が壁面上にレイアウトする彼の平面も絵画的ではない。 3人はともに環境に影響され、周囲とのバランスに留意しながら、持ち前の器用さを生かしてライブな作品を展開する。まだ方向性は一定しないが、傑出した「奇特さ」を持ち合わせている。 この展示では、平面と空間の狭間にある三様の作品が、図らずもコラボレーションを編み上げることになるだろう。 和光大学表現学部芸術学科准教授 半田滋男
|
|||||||||