銅金裕司 展 DOGANE Yuji
- エロ、エゴあるいはエコ・サピエンスの発見 -




写真:展示風景 2008年6月/ギャラリーО2(大森)


10.21(Tue) 〜 11.8(Sat)
11:30〜19:00(最終日17:00まで) 日祝休


■ 内  容 ■

草木は太陽の方に起き上がり、つづいて大地の方に倒れ伏す
ジョルジュ・バタイユ  太陽肛門  

地球からせしめた化石エネルギーの過剰な浪費。
いまもそれは加速し、生産調整することなく、CO2の放出量の節減だけを声高に叫び、拝金主義の利権がはびこる。
とはいえ、真なる課題は地球への負債、借金の返済であることを確認したい。

このような問題意識で、この2008年6月に大森、ギャラリーО2では、地球からの借金を本気で返すというコンセプトで、あまりにも微量であるが、植物に依存した炭素の固定化の試み・展示を行った。
1つの植物の光合成量は小さいが、確実に気体のCO2を固体にしてくれる。

身近なそんな小さな存在の働きを地球規模の問題ということで無視するのか、どうか、などいろいろ考えさせられた。
そして、おもしろいことに、そこで発見した人々がいた。
密閉した気球用バルーンの中に複数の男性、女性をはべらし呼吸しようとする、エロ・サピエンス。
密閉した気球用バルーンの中の酸素を独り占めしようとする、エゴ・サピエンス。
そして、他のだれよりCO2の放出量が少なかったエコ・サピエンス。

今回はこのような人々に着目した展示を試みたいと思う。
エロ?エゴ?あなたはエコ・サピエンス?

バタイユの普遍経済学。彼が生きていたらどう感じてくれるだろうか?

 

【photo】

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