生成するエクラン
映像インスタレーションの可能性

石田尚志、狩野志歩、松山由維子は、まったく作風の異なる三人だが、もともと映像作家で独立した映像作品を発表する一方、映像を使ったインスタレーションを発表している。
映像インスタレーションとは、映像という時間的な表現をインスタレーションという空間的な表現の中に実現するものだろう。
私が三人に期待するのは、エクラン(スクリーン)を独自に使いこなすことで従来のフレーム(枠組み)を超えた、新たな空間と時間を出現させることである。
ここにこそ、映像インスタレーションのもつ本来的な可能性があると思える。

プロデュース/西村智弘(美術評論家)

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